DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

山奥じゃない森に道をつくるには

こんにちは。

今日も森ばなし…

一か月後にとある集まりでミニプレゼンをさせてもらいたいと計画中です。

それで,森についての展望がある程度煮詰まるまでつづけて森ばなしをします。

 

2日前に,このブログではもうお馴染みoutwoodsの足立さんからひとつの記事が送られてきました。

 

markmag.jp

 

足立さんの森での道づくりへの想い,人にとって森がどんな存在であることを願っているのか,などがよくわかる記事です。

 

森に道がなければ人が入ることができない。森には課題だけでなくたくさんの『奇跡のような自然の営みがいっぱい在る(記事中より引用)』とおっしゃった上で,こんなふうにもおっしゃっています。

 

道は僕じゃなくても誰かが作れば森には入れるようになる。肝心なのは、適切に使われ、維持されていくことです。

 

指折りの道の作り手の言葉としてこれはずしんと響きました。

 

同時に,先日の森の見て歩きのアフターディスカッションで足立さんが面白い提案をしてくださったことを思い出します。

 

みんなで何度も森に入っていっぱい歩けば,そこに道が出来ますから。

 

刈り払い機(動力付きの草刈り機のこと)をブンブン振り回して笹を刈るのでなく,優しく小さく動かして,ひとがちょうど通れる幅の道をつける。そんな方法もおススメされました。

 

な~~るほど~~

そもそも森に暮らす動物たちは,まさにそうやって獣道が出来上がっている。

 

記事では続けてこうおっしゃっていますね。

 

そのために僕は森の在り様を観察し、森の中での人の『営み』を考えて道に落とし込むことを重視しています。

 

まさに。

獣道のできかた,そのものだ。

 

そして,現代人の森とのつきあいについてこのように。

 

人は森のこと、自然のこと、地球環境のことを忘れすぎてしまった。だからまず思い出さなきゃいけないんですよ。

奥深い場所でなくていいので、歩いたり、走ったり、滑ったり、迷い込んだりして、森の中で過ごしてほしい。そして、ごく小さなことでいいから、森の中で今起こっていることと自分の生活の繋がりを見つけてほしい。その積み重ねの先に、みんなで語り合えるようになる森の共通言語が生まれ始めると思います。

 

「奥深い場所でなくていい」なんて言われると,ちょっとビビっと来る訳です。

北海道と言えば,でっかいどー!なイメージで雄大な自然をイメージするかたが多いでしょうが,札幌市は人口200万を数える大都市です。

ここ清田区はその端っこで,中心部からは遠く離れたベッドタウン。その真ん中にある大きな商業施設に隣接する森は,決して奥深い場所ではない。むしろ,周囲を住宅や大きな道路で囲まれています。森で迷ったとしても,一直線に歩き続ければ,1時間以内には森と道路の境界線に出られます。

 

だから,これが本当に血道を上げて守るべき森と呼べるのか?なんてちょっと自信がないところもなかったわけではないので,「それだって森とのつきあいだよ。」と言ってもらえたようで安堵します。

 

さらに,先日のアフターディスカッションでは足立さんはもっとびっくりなことをおっしゃったんです。

 

この森は大きすぎる。駐車場の中にあった小さな緑地。あれとかをもっと活用することも考えてみたらよいと思います。

 

そうなんです。店舗面積がかなり大きいイオンですが,屋外駐車場面積も広いのです。その中に,ぽつんと取り残された中洲のように緑地が2か所あって,いろいろな樹木が生えているのです。

実は,森歩きの数日前にテル散歩で,その箱庭のような小さな林の一角でウワミズザクラが満開になっているのを見つけたばかりでした。

<img src="image.jpg" alt="白い房状のをつけた木,ウワミズザクラの写真">

ウワミズザクラ(たぶん)の白い花(5/17撮影)

それで,ほかにはどんな樹木があるのか気になり,ぐるり一回りテルモと一緒に歩いて見たんですね。

大木ではないけれど,ミズナラ,ナナカマド,シラカバ,ナラガシワ,カエデ,そして私にはまだ名前のわからない広葉樹いろいろ,大好きなトドマツも。高い木だけでなく,私より背の低いかわいらしい若木も。

 

こんもりしたその林の中には,「駐車場」と書かれた緑色の看板を照らすための大きなライトが設置されていて,その周りだけは何本か木を伐採して小さな空間が出来ていました。

 

実は,この箱庭な森について父ちゃん(オット)と「森整備の練習場みたいに使えないかな?」なんておしゃべりしてたんですね。

 

ということで,イオンのかたもこの中洲みたいな小さな森活用について乗り気なようでしたので,ここでの面白いことを計画してみたいですね。

足立さんがおっしゃる「自分と森の繋がりを見つけられる」ような何かを。

 

このサイズなら,やる気にさえなれば,すべての樹木に樹名板をつけたり,みんなでちょこまかと歩いて獣道ならぬ人道をつけてみたりも出来そうです(ま,人間も獣の一種ですけど)。

リアルに人力で道をつくる練習にもなりそうです。

 

最後にもうひとつ!足立さんの言葉

技術が優れているかといったら、50年以上経験を積む世代には到底及びません。ただ、僕には想いがあるんです。いろんな人と森の世界を共有しながら、もとある景色を大事に営んでいきたいというのが僕の初期衝動であり、それを追い求め続けています。

 

 

と謙遜しながらも,足立さんならではの強みについて語ってらっしゃいます。

でもね

私は自分の技術について「先輩には到底及ばない。」ときっぱりと断言できるプロこそ信頼できます。(残念ながら犬の世界はこういう人は少なくて,自称プロが変な…以下自粛)。

どこまではできて,どこからは出来ないか?自分の力をよくよく知り尽くした人だけが「できない」or「わからない」を明言できます。私も,かつては技能とキャリアが物言う世界で自分の不全感と苦闘しながら働いていたのでよくわかります。

新米にいたっては,わからないことだらけ。何がわからないかすらわからなかったりします。

 

トーヤの森でのこと。

上のほうでチェーンソーで木を伐って戻って来られた足立さんが一番初めにしたこと。

私はちょうどその近くにいて見ることができました。

 

みんなが薪割りでワーワー言っている奥で,チェーンソーの刃の手入れをしていました。

『そうだよなあ。生きている大木を伐る刃物だもの。一度使えば,すぐに鈍らになるだろうなあ。』と思いながら,足立さんの背中を眺めていました。

お遊びなら,この一本だけ伐ればおしまいです。

でも,これをナリワイとする人は一日いっぱいその道具で仕事するのです。

自分の手や腕や足の延長ともなる道具だから,すぐに手入れする。それが仕事人の習い性。プロの立ち居振る舞いをしかと見届けた気がしました。

 

これから,いろいろな人と一緒に森に入り,歩き,遊んで「森の共通言語」が必然として生まれるのを楽しんでいきたいです。

 

今日も長い長い長いブログ,読んでくださってありがとうございました。

 

余力が残っているかたは(笑),過去の「森のはなし」記事もどうぞ↓

 

tellmore-mom.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

森を巡るあれこれ:賛否あるのがあたりまえ

こんにちは。

今日も森ばなしをします。

私たちが今年,活動を始めようといている森は,面積がおおよそ17haほどの大きな森です。

 

1ha=10000㎡=100m×100m

 

よく面積で比較対照となる東京ドームはおおよそ4.5haぐらいらしいので,4個分弱ぐらいあるのかな?

(この比較って想像できますかね?いつもちょっと疑問だけど,ま,いいか(笑))

 

 

まあそこそこ広い。

森の端っこに立って思いきり大きな声で「ヤッホー!」と呼んでも,到底,向こう端までは聞こえません^^;;

(これは実証済み^^;去年の夏に森でこんなシャウトイベントやりまして↓(^_^)v)

 

youtu.be

 

実は,この森は2022年に札幌市の都市計画審議会によって次のような計画が承認された場所です。

 

www.hokkaido-np.co.jp

 

北海道新聞の記事は会員登録すると月5本まで無料購読できます。ご興味あるかたはどうぞ。)

 

イオンの森は,ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが,市内で2か所あるアオサギの営巣地になっています。そのため,札幌市でも次のような約束をイオンとしているようです。

  • アオサギ営巣地となる森の6割程度のエリアは現状のまま立入禁止区域とすること
  • 残りの部分をイオンが手を入れて市民の憩いの場となるようにすること
  • そのうちの一部市有地については札幌市が公園化すること

などです(北海道新聞記事より要約)。

 

この計画は承認され,その後,住民説明会も開催されました。

 

ただし,この計画についてはもちろんですが賛否両論あります。

hiromaaru.org

 

タイトルに「詭弁」「ごまかし」など穏やかならぬ単語が躍るのでドキドキしますね。

この記事は地元の老舗メディアの「ひろまある清田」さんの記事です。

ひろまある清田さんとは,イオンイベントのワークショップなどで何度かご一緒させて頂いていますので,記者のかたのお顔が浮かんで,ふむふむ(*^^*)です。

 

地元の古参のかたなので,清田の歴史にもたいへんお詳しくて,いつもお話しを興味深くうかがっています。

 

私たちは,もともとは札幌出身とはいえ,一度,首都圏に出て20年ぶりに出戻った地元では新参者です。詳しいかたのお話しをうかがうのは「なるほど~!」の連発なんですよね。いつもお話うかがえるのを楽しみにしています。

 

賛否あるのが当たり前で健全な世の中だと常々思っています。

むしろどちらか一方の意見しかないことのほうが不健全だし,それで良い意思決定につながるとは思えません。

 

大企業さんの考え方と地元住民の意見,ここに声量や持っている資本の大小による不公平があるのは望むところではありません。

だからこそ「協働」を提案したい。

 

今日は少し,きな臭い話題ですかね?(笑)

ならば,なおオープンに!

 

私たちは地元に住むいち生活者です。

地元生活者のひとりとして,17haもある貴重な森。

持ち主がいるのだから,だまって,従うのがお行儀良い市民なのかもしれません。

でも,幸いにも先方さまが,耳を傾けてくださっているのです。この機会を逃さず,互いに虚心坦懐に意見を交わし合えないだろうか?

 

アオサギが営巣するところというだけでなく

かつては人の営みがあって地元歴史の痕跡が眠っているところ

同時に

公園などには見られない,森の生態系としての時系列…それは人が入らなかったからこそ繰り広げられた豊かな自然の育ちが息づいているところ

これらは,先日の森を見る会で,専門家のかたにご指摘いただいて初めて知ったりその大切さに気がついたところです。

 

何がどうとは,まだ詳らかにできないけれど,そこにはきっと今の私たちが関与して守り育てていける未来への「豊かさの種」が落ちているように思えます。

だから,一緒に関わらせてもらいたい!

そんな素朴な想いが,この森とかかわりたい原動力です。

 

対立の構図ではなく,森に注目しているひとびとみんなの対話のなかでより良い未来を模索したい。結果としては,思い通りでない部分もあるだろうけれど,そのプロセスに関わっていれば,折り合って納得できるのではないか。

直接の対話をしようとせずに,そのプロセスが進行していることを知っていながら傍観して,出来上がってから何か言うのは,後出しじゃんけん。フェアじゃない。

 

そんなふうに考えています。

 

ちょっと,夢物語っぽかったですか?

そして青臭いですね(笑)

 

森の未来を考えるお話しばらく続きます,たぶん。

 

img src="photo.jpg" alt="白い花びらに黄色い雄蕊,林檎の花によく似たお花はたぶんバラ科のようです。この木以外にも周囲に何本かあり咲いていました。"

森の道なき道を進んだところに咲いていたお花はエゾノコリンゴ?

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

 

森のはなし,よろしければこちらもどうぞ。

tellmore-mom.hatenablog.com

 

森を見る目:森を愛するひとたち

こんにちは。

 

3回続きで木こりのお仕事見学レポートしていました↓

 


tellmore-mom.hatenablog.com

 

今年は森での活動を始めるので,森の話題多めになります。

私の中では,犬の話も,森の話も,季節労働の大学での学生さんとの勉強も,みんな根っこではひとつにつながっています。

一見バラバラに見えるでしょうけど…

ひとまず「森のはなし」という新カテゴリーを設けてみました。

 

2023年5月21日(日)

林野庁の平田美紗子さんと,ブログで何度も登場した木こりの足立成亮さんにお越しいただき,一緒に森を歩いて今後の森活用などについてアドバイスをいただきました。

 

平田さんについては,公式な肩書以上に平田さんというかたの魅力について是非ご紹介したいので,NPO法人リトカルさんのnote記事↓をシェアしますね。

note.com

 

リトカルさんは2021年に平田さんをゲストスピーカーにオンラインセミナーを開催されていました。私も参加したかったのですが,残念ながらかなわなかったワクワクのセミナーです。

 

足立さんも平田さんも,お会いしてすぐにわかることがあります。

 

森愛がすごい!

探求心がすごい!

行動力がすごい!

 

 

これは,私たち犬学舎界隈で言うところのいわゆる「変態さん」ですね(笑)

森と樹木の変態さん。

これ最上級の褒め言葉です,くれぐれも誤解なきよう。

 

プロフェッショナルは少し探せばあちこちの業界で見つけられるでしょうが,変態さんはシンプルなプロフェッショナルとは一線を画す。

好きで好きでたまらないモノやコトがあり,それが業務上のタスクであろうとなかろうと,そこにそれらがあるならば嬉々として出向いて行く。

そういう愛おしきひとびと。

変態さんの定義だけで終わってしまいそうなので,このへんでやめます^^;

 

 

おふたりと一緒に森歩きをしたことについては,少しずつレポートしていくとしますが,今回は,ひとつだけ私が目からウロコだったことを。

 

森を見ると言ったら,そこにある植物や土壌や地形や動物や,いわゆる自然体系についてつぶさに観察するものと想像していました。

 

が,実際に森に入ってみると,かつては旧拓銀の保養地として利用されていた場所なので,人間の人工的な営みの痕跡が至る所で発見できるのです。

そして,おふたりともこれらの痕跡にも丁寧に注目されていました。

これは意外な驚きでした。

 

自然事象だけが対象ではない。

森にあるものすべてを注意深く観察して,森に刻まれた人間の営みの歴史も掘り起こしていく。それが森を見るということ。

 

ですから,獣道の土の下に埋まっていた錆び付いた看板なども一生懸命に土を掻きだして掘り起こしたりしました。

看板の文字は錆びでほとんど消えかかっていましたが,何かの注意を呼び掛けているようでした。

 

その看板が落ちていたところの地形の特徴,たとえば沢筋に下りていく場所であるとか,いろいろな状況を総合して想像力を働かせて,かつてそこにいた人たちがここで何をしていたのかを推理する。

 

アフターディスカッションでは1960年代からの古い地図なども持参したので,それらと現代地図を重ね合わせて,踏破しきれないところの地形を推測したり,そこを人がどのように利用していたかを議論したりしました。

ブラタモリみたいな?(笑)

 

森にあるものすべてが対象。

あるがままを見る。そして,これからを考える。

 

こうやって森と向き合うのだなあ。

 

img src="photo.jpg" alt="森の入り口の広場のような場所で10数名の参加者が輪になって足立さんの話を聴いています。あいにくの雨なので全員レインコートや雨仕様の出で立ちです"

当日はあいにくの雨でしたが10名以上の方が森に集まりました

雨の中を,足立さん,平田さんはじめイオンのまちつづくりチームのみなさんや森に興味のある10名余りのかたたちとご一緒できました。

みなさん,どうもありがとうございました。

 

今回は森歩き後,イオンのなかでアフターディスカッションがあったので,テルモはご近所のお馴染みさん宅に居候させてもらってました。

いつか一緒に行けるかな(^▽^)

 

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

私の前に道はない

こんにちは。

2020年から2022年にかけて,このブログをあまり更新しなかった時期がありました。

が,その間も,気が向いたときだけですがnoteに文章を書いていました。

 

noteならなぜか書けたんですね。理由はわかりません。

 

最近,noteやブログに分散している文章を少しずつ,どちらかにまとめられないかなと思い始めました。

そんなわけで,今日は2021年1月にnoteに書いた記事をこちらに少しブラッシュアップしてあげてみます。

 

<img src="image.jpg" alt="">

2021年春に訪ねたノーザンホースパークでの写真

 

ここから2021年のnoteの記事・・・

うっすらと日が暮れ始める頃,いい年して深雪の公園広場の中をずぼずぼと太ももまで埋まりながら歩いて来た。もちろんテルモも一緒だ。

文字通り、私の前に道はなく、振り返ると暮れかけた青みがかった雪原には私があけた深さ70㎝くらいの足形の穴が点々と続くのみ。

ああ高村光太郎のリアル「道程」だなあと思った。

ところが、例の超有名な2行以外知らない。ほかはどうなっているか知りたくなって読んでみた。詩の一部を引用してみる。

(前略)
支離滅裂な
又むざんな此の光景を見て
誰がこれを
生命の道と信ずるだろう
それだのに
やっぱり此が生命に導く道だった
そして僕は此処まで来てしまった
此のさんたんたる自分の道を見て
僕は自然の広大ないつくしみに涙を流すのだ
あのやくざに見えた道の中から
生命の意味をはっきりと見せてくれたのは自然だ
僕を引き廻しては眼をはじき
もう此処と思うところで
さめよ、さめよと叫んだのは自然だ
(後略)

 

クレイジーな雪中散歩から帰って「道程」を読んだとき
雪に足をとられてずぼずぼと大穴あけて歩いていたつい今しがたの滑稽な自分と「道程」の高尚なる一節が畏れ多くも不思議と合致してしまった。

こんな神聖な青白い雪景色の中にいる小さくて滑稽な自分は本当は次のようなことを考えていたんだった。

すっぽり埋まった足をよっこらせっと引き抜き、はあはあと汗かきながらちまちま前に進んでいる自分は端から見たらきっと変人だ。けど間違いなく今自分は生きている。他人から変人扱いされることなんかどうでも良い。無事にこの雪を漕いでちゃんと除雪された公道まで渡り切る。いまいちばん大切なことはそれだけ。

 

薄暗くなった深雪の広場をずぼずぼ歩かなかったら、高村光太郎先生の詞の一節なんて頭に浮かばなかった。

今まで一度も真剣に読んだことのない一節の記憶をふいに再生させたこの自然どうなのよ?それだけでなく「道程」の初出オリジナル全文を読むに至らしめた自然ってどんだけ?

それってやっぱり尊敬に値する。

自然万歳。

 

noteからの転載ここまで…

 

2年前も今も,汗をかきかきずぼずぼ埋まりながら歩いている変人の私です。

今日も読んでくださってありがとうございます。

 

 

トーヤの森で木こりのお仕事見学:100年後を見据えて待ち続けるひと

こんにちは。

無事に以下の記事からつづいております(笑)

tellmore-mom.hatenablog.com

 

 

前回,前々回とトーヤの森で木こりの足立さんたちチームのお仕事を見学してきたレポートをワタクシ,テルモかあさんの独断と偏見に満ちた視点で^^;書いています。

 

今回で最終回になるか?な?

 

足立さんは木こりですが,従来からの林業とはちょっと一線を画す営林方法で森の育ちと人間の営みを融合させているかたです。

 

今回は,足立さんのお考えの一端をご紹介してみます。

下のリンク↓は,コープさっぽろが森と人をつなぐことを目的として発刊している「モリイク」という冊子のPDFです。

 

https://www.sapporo.coop/common/img/content/cassette_6_pdf01_20230405_185529.pdf

 

このなかに「あすもりは未来(あした)を夢見る。」と題して,これからの森づくりについて,新進気鋭の森づくりの達人からお話しを聞いてヒントをもらうという特集が組まれています。そこに登場している森づくり人のおひとりがoutwoods代表の足立成亮(あだちしげあき)さんです。

 

実はこのコピーをトーヤの森研修で足立さんから頂いたのでした。

 

その中で足立さんが,「参加者とのつながりについて意識していることは?」という質問に答えてこんなふうにおっしゃっています。

 

森という”全体意思”に干渉してゆくことを仕事としていますが,それは自分の死後に結果が現れることの方が多いはずです。ゆっくりとしか変わらない。ならばやれることはただ一つ。自分が見つけたり,信じたりしているコト・モノ・技術をいかに明確な足跡,すなわち”その場”の記憶や記録,魅力として残して次に繋いでゆくか?いつかはわからないが必ず現れる理解者をそこで待ち続けています。

 

そうか!足立さんは待ち続けるひとであったのか!

 

さて,私には待ち続ける覚悟があったろうか?

 

ふとわが身を振り返って少し恥ずかしくなったりしました。

また,犬バナになって恐縮ですが

「必ず現れる理解者」の存在を私は心から信じているだろうか?

どこか,斜に構えて『どうして(犬の世界は)いつまでも旧態然とした考え方から脱皮できないんだ!』という怒りと諦めめいたものを知らずのうちに纏っていなかったか?

 

森をつくることは,去年始めて今年出来上がるような仕事ではありません。

100年後のvisionに向かって今日の一歩をあゆむ。

visionとは文字通り「視野,視界」であり「未来を見通す力」です。

 

森という,人間とは時間スパンが桁違いに大きいものとつきあうからこそ言える言葉なんだろうな。

そんなふうに感じ入った次第です。

 

これが,トーヤの森レポート最終回になりますので,ここでちょっとだけ先を見たハナシを(笑)

 

 

明日(2023年5月21日(日)),足立さんにお越し頂いてウチからすぐのイオンの森を見に行きます。

森づくりのプロフェッショナルには,この森の今はどんなふうに見えるのだろうか?

この森は,自然の山にある森ではありません。

何十年も前から,人が手を入れて利用してきた住宅街の真ん中にぽつんと飛び地のように残された森です。

ひとが手をかけてからのち,しばらく所属移管されて手入れされずに放置されてきた場所でもあります。

森の現在地を見極める。

私たち素人にはできないことなので足立さんにお願いをしました。

 

今年一年かけて,足立さんのほかにもさまざまな専門分野の森の先達にお願いして森を一緒に見て,現在地をできるだけしっかりと把握したい。

それが,今年の森活動のアウトラインです。

もちろん,イオンさんとも一緒に動いていきます。

いずれ,広く地元のかたを中心にたくさんの方と森の展望を語り合っていければ,こんな嬉しいことはありません。

どんな切り口からでも森の未来に夢をお持ちのかたは,ぜひ,ご一緒に。

 

 

この一年で,この森の100年後のvisionを描くために必要なパーツを見つけられるのか?

ぜひ見守っていただけたら幸せです。

 

 

中山峠から見えた羊蹄山の写真。雪を頂く羊蹄山と青空と手前の森が美しかった。

トーヤの森に向かう朝,途中の中山峠から見えた羊蹄山

今日も読んでくださってありがとうございました(。・ω・。)ノ♡&✌

 

 

 

 

 

トーヤの森で木こりのお仕事見学:木こりとは何するひとぞ

こんにちは。

公言どおり,前の記事↓のつづきです♪

 

tellmore-mom.hatenablog.com

 

木こりさんと接点あるかた,いらっしゃいます?

わたしは,今までお会いしたことなかったです。

オンラインイベント対談を拝見したことはあります。

実は一年ぐらい前に画面ごしには,足立さんを拝見していました。

 

でも,お仕事の現場を見せていただくことは,ほぼほぼ死ぬまで一度もないひとが大半じゃないでしょうか?

 

私もそうでした。「木こり」って「木を伐るひとでしょ?」ぐらい。

あとは三浦しおんさんの「神去なあなあ日常」を読みました。以上…な感じ(^^)

木こりのお仕事現場を生で見る日が来るなんて「神去〜」読んだ頃は思いもしなかったです。

 

 

下の写真に、山の中につけられた道の側面の土が見えています。もちろんこの道は足立さんたちが作りました。

 

道をつくるために削られた斜面の土の色が濃い黒土の層と黄土色の粘土層の2層になっている写真

斜面の土が層になっている

 

表面に近い側が色の濃い黒土のような層

その下に明るい茶色の層

と2層に分かれているのが見えますか?写真が良くなくてごめんなさい。

 

プロには3層見えるらしいですが,とりあえず言われたら,たしかに2層あります。

 

黒い土には,植物の根や種が多く含まれている栄養豊かな土。

この土からは,新しい芽が出て来たりする。

その下の粘土っぽい土にはそうしたものは含まれていないので,ここからは新しい植物は生えてこない。

 

森の地面にあるたくさんの落ち葉の層の下は,こんなふうに豊かな土とそうでない土が重なっている。

掘ってみればこのように土の構成が分かるわけですが,この土を見極めることも森に入って,森の自然摂理を活かしながら管理する木こりの仕事・・・土の目利きですね。

 

なぜ,土を目利きするのか?

 

それは,まだ道のない森で,末永く使える道をつくるため。

木を伐ったり新しい木を育てたりするには人が往来して作業するための道が必要になります。その道をつくることも木こりの仕事のひとつ。

 

木こりの足立さんがユンボを操って道をつくっている動画です

youtube.com

 

なんだか生きもののように滑らかに動いていてすごいですね。

まさに,手の延長…

犬のリードワークでもこうならないといけない^^;

 

お伝えしたいのは,重機の扱いが素晴らしいというのはもちろんだけどそこじゃないんです。

 

これ,ただ掘りあげた土を沿道に移動させているんじゃないんです。

掘った土は,さっきの写真のように黒土の層と粘土層の2種類。

土をかきあげたら,そこから表層の黒い土だけを選り分けて,道の法面側に置く。

そして,種などが混じらない粘土層のところを道になる箇所に置いて押し固める。

 

2種類の土を使い分けて置いているんです。

 

なぜか?

 

植物の種や地下茎を含む黒い土からは,やがて芽が出て植物が育つ。それで法面が雨に流されて崩れるのを防いでくれる。

 

いっぽう路面になるところに、植物は生えない土を置けば除草の手間が要らない。路面に草がどんどん生えてしまうと,せっかく作った道はやがてなくなってしまいますもんね。

 

こうして山の土を見極めて適材適所に使い分けて行く。

怪獣みたいな重機を操る作業にこんな細やかな配慮があったとは!

 

そして,もっとすごいのは,この道をどの場所にどんな傾斜でどんな方向につけるのかということ。

森の植生をよく見て,一本一本の木の生え方,伸びる方向,陽当たり,他の木との距離、雨が降ったら水はどう流れていくかetc…

まさに森の声を聞き、行く末を読んでルートを決めるということも教えてもらいました

 

木こりは木も見て森も見る。

 

 

森がこのあとどう変化していくかを目の前にある手がかりから推測して,森の育ちを出来るだけ邪魔せず、人の営みをその中に折り合わせていく。

 

いやあ,木こりってなんてすごいことする人なんだろう。

圧倒されました!

 

何も知らなければ,土が2層になっていることすら見逃すし

2層になっていることが見えても

その意味を知らなければ

次に起こす自分のアクションにつなげることは出来ない。

 

なにごともよく似ていますね。

犬のボディランゲージしかり,リードワークしかり。

ボディランゲージというものを知らなければ,犬が目の前で犬語を語っていても、ただ見過ごすか,人間が自分勝手に解釈するだけ。

犬にしてみればいい迷惑?

でも,犬が見せる小さな仕草に意味があることを知っていれば,それを意図的に観察してキャッチできる。

物言わぬ動物が発しているsilentなサインを見届けられるひとでいたい

 

さらに,それを活用できれば,犬のやり方に倣って犬に語りかけることも出来る。

(怪しいアニコミでじゃないよ笑)

 

ということで今日はここまで。

つづきはまた今度!(つづくのか?)

 

今日も読んでくださってありがとうございました(。・ω・。)ノ♡&✌

 

トーヤの森で木こりのお仕事見学:実は「山主」であった

こんにちは。

先日,洞爺湖を望む森に遊びに行かせてもらいました。

もちろんテルモも一緒です。

www.instagram.com

 

森はもちろん素晴らしかったです。そして

初めて,「木こり」のお仕事のごくごく一部ですが見学させていただく貴重な機会となりました。

 

あえて林業でなく「木こり」と呼ばせてもらいますが,森と街のがっこうの「体育教師(笑)」の足立さんは,フリーランスの木こりです。

 

kurashigoto.hokkaido.jp

 

足立さんに初めて会ったのは,オットが先です。冬に札幌市内にあるオットの卒業高校の学校林を散策するイベントに参加しました。

残念ながら種々の事情で私は行けなかったのですが,私も同じ高校の卒業生です。

学校林は,1911年に当時の皇太子(のちの大正天皇)が北海道行啓の際に,オットの母校を訪れたのをきっかけに植林を行ったのが始まりだそう。

だから,もう110年余の歴史がある森なわけですね。

この森を実質的に管理してくださっているひとのおひとりがoutwoodsの足立さんです。

 

で,この森は同窓生たちの共有財産,つまり卒業生はこの山の共同持ち主ってことなんです。

 

だから,私も山主のひとり!

 

ってことが,こないだのこの森のイベントに参加したとき足立さんの一言で気がついたってわけなんですよ(笑)

 

共同とはいえ,むっちゃ嬉しくなりました。

 

 

 

トーヤの森での一日は,話したいことがたくさん過ぎて,何からどう書けばいいのかわからない(^^;)

 

ということで今日はここまで(なんにも書いてないやんかー)!

 

トドマツを下から見上げた写真。堂々とした風格。

トーヤの森にはえてる一本のトドマツ

この一本のトドマツの前で,10分ぐらい喋ってましたかねえ。

もちろん,足立さんだけでなくて参加者の皆さんからもいろいろ意見が出て,語り合ってました。

楽しいんです…

一本の木から,こんなにたくさんのスタンスの人が語り合える。

 

森って面白い♡♡

 

次回以降につづきます…(って書くときに限って続いた試しがない(笑))

 

今日も読んでくださってありがとうございます(。・ω・。)ノ♡&✌

 

 

 

カサブランカ:匂いと感情の対提示

こんにちは。

今年のGWはなかなかに良いカレンダー並び

世界的パンデミックへの警戒も解除されつつあり,待ちかねた旅行に行かれたかたも増えましたね。

わがやはと言うと,4月後半から加療中だった義母が急変し4月末に他界しました。

それで,連休は葬儀と入所先撤収のためのあと片付けでした。

 

弔事の花束に入っていたカサブランカの写真

弔事の花には必ず入っているカサブランカ

 

わがやには,諸々のセレモニー後にたくさんのお花のアレンジメントが運び込まれました。

昨年夏に義父が亡くなったときも同じでした。

私は,それ以後,カサブランカの強い香りとネガティヴ感情が強烈に結びついてしまったようで,カサブランカの香りが大の苦手になったんです。

 

これ,まさにネガティヴ感情と匂いの対提示(刺激と刺激がセットになること)ですね。

 

ですから,このたびも,アレンジメント到着してすぐに,カサブランカだけを除けて活けて二階の部屋に飾りました。

カサブランカはアレンジメントの主役ではありますが,致し方なし。

聴けば,犬友さんや知り合いのかたの中に,同じように「カサブランカの匂いだけはムリ!」というかたが案外いらっしゃる。

その方たちがいつどんな経緯でそうなったか,詳しくは聞いていませんが,苦心して仕上げてくれたお花屋さんには申し訳ない^^;

 

哀しみと匂いが対提示されて

以後,同じ匂いを嗅ぐと哀しい感情が蘇る

良いものとの対提示よりも,良くないもののほうが動物にとっては生存に関わる場合が多いので,一発で条件づけられるのでしょう。

 

中でも匂い刺激は,古い脳の部分に直結しているらしく,即かつ強く条件づけられる。

嗅覚刺激とはそういうものらしいです。

 

人間以外の動物ならばなおのことだろうなと,わが身のこの条件づけから容易に想像できました。

匂い刺激というのは,文字や視覚情報で再生記録することができないだけに,他の感覚刺激よりも根強く脳に記憶されるのかもしれない。

 

犬と暮らす私たちも,彼らにとっては常に匂い刺激をもたらすものであるはず。

緊張の脇汗^^;;なんて,良くない匂いとしてすぐにキャッチしているでしょうね。

人間が涙を流すときも,鼻の奥の鼻粘膜が充血して鼻づまりが起きると同時に,涙が流れ込むせいか,特殊な匂いを感じませんか?

そんなのも犬にはあからさまに嗅ぎ取られているに違いない。

 

人間は,匂いをコミュニケーション手段としている自覚はもはやないけれど,人と暮らす犬たち(猫も?)は,視覚が人間より弱いけど嗅覚はびんびん。

 

悲しいことに,そんなコミュニケーションツールである匂いを,私たちヒトは自在に操ることができない。言葉は嘘をつくけれども,匂いでは嘘はつけない。

だからこそ,犬と暮らす私たちヒトは,常に自らの感情を律して整えることが,犬にとっての安心を拵えるためにも必須のことなのでしょうかね。

 

もちろん,対提示はこうした良くないことだけでなく,良いことも可能なわけです。

 

charliemama3.hatenablog.jp

 

↑良い条件づけの代表が,私の犬の学び舎オリジナルの「名前を呼んでおやつ」

ぜひ,ご一読ください。

 

対提示のメカニズムは,動物だけでなく人間にも日常的に起こっている学習のひとつです。

パブロフの犬で有名だけど,実は,そんなに単純ではない。

今もってまだまだ解明途上にある奥深い学習メカニズムなんです。

 

今日も読んでくださってありがとうございました(。・ω・。)ノ♡&✌

映画「こころの通訳者たち」を自主上映したい

こんにちは。

 

4月29日に映画「こころの通訳者たち」について書きました↓

 

tellmore-mom.hatenablog.com

 

この記事で何十年ぶりかの旧友と再会したと書きましたが,今日,彼女が電話をくれたんです。

もちろん,話題はこの映画のことになって話しているうちに,実は彼女はUDcastを使って見てなかったことがわかりました。

アプリを入れて準備万端で来たのに,いざ映画館でつないだところ,始まりのアナウンス以降,先に進まず音声ガイドが聞けず,このままでは映画に集中できなくなるということで途中でガイドを断念したとのこと。

 

これは,もしかすると上映側の配信がされていないとか??

不具合の原因はわからないままでしたが,彼女曰く「でもあれは音声ガイドありだったら,どんなことになっていたか?」と。

 

あはは。わかるわかる!ガイドなしで見ていても,特に後半から音声が多重になって何層にも重なって出るので,もしそこに音声ガイドとなれば,これは聖徳太子しか聞き取れないという状態になるだろうなあ…と。

 

実は彼女はUDcastを使うのは初めてだったということでした。

どっちにしても,もう何度か見たいと思う映画だし,彼女のUDcastリベンジのためにも『自主上映しちゃう?!』と盛り上がった次第。

 

よしやろう!もう一回呼んで上映してもらおう!

 

ってことで彼女と一緒にチャレンジしてみようかと思います。

 

「こころの通訳者たち」自主上映の情報については公式サイト↓をごらんください。

 

cocorono-movie.com

 

彼女も私も映画上映後,山田監督とプロデューサー兼出演者の平塚千穂子さんにサインをもらったあと,パンフレットを買ったんですよね。

でも,彼女そのあとパンフレットが行方不明だと…あらら。

 

このパンフレットもイワク因縁付きであると舞台挨拶で平塚さんがおっしゃってました。

表紙に点字で「こころ」と印字されているんです。

初刷の100部が出来上がって,出演者のおひとり,白井さんだったかな?に渡して

「表紙に点字入れたのよ!こころって。」と渡したところ

白井さんが『は?』な顔で

「こころ?え?これ『たたり』って書いてるよ。」と。

 

舞台挨拶ではここで大爆笑!!

そうなんですよ。点字って横書きですが右から左に書くんですって。

ご存知でしたか?

目の見える人は点字なるものがあるのは承知していても,書き方までは知らないひとがほとんど。私もそのひとりでした。

 

「こころ」は逆から印字してしまうと見事に「たたり」になるんだそうで!

と,ここまでが舞台挨拶での爆笑エピソード…

 

何を隠そう,この私も全く同じ間違いを過去にしでかしてました。

そう,映画館で会った彼女を自分の結婚式に招待したときのこと。

招待状にせめて宛先ぐらいはと,自分でポチポチ点字を入れたんです。

でも,逆だった…

そこはもう,彼女のことですから「これ逆だよ。」と教えてくれて,そこで初めてそうだったんだ!?となった私でした。いやあ2年間同じ学び舎で学び,何度も一緒に飲みに行ってたけど,それは知らなんだ。

 

さて,話を友人のパンフレットにもどして…

パンフレットどこを探してもないのは「これはたたりよ!」と彼女。

「あははは~~!!ほんとだ!たたりだ!」

もう一回爆笑しましたよ。

 

と,今日はなんかオチらしきものがついたかしらん?

 

「こころの通訳者たち」自主上映にご賛同いただけるかた,ぜひお力をお貸しくださいませ。

とはいえ,人生初めてのことだから,自主上映って何からどう動き始めたら良いのやら皆目見当もつかないですね。それでもやりますよ(^▽^)/

 

今日も読んでくださってありがとうございます(。・ω・。)ノ♡&✌

 

昨日の散歩で見た空。真っ青できれいでした。

 

御礼とご報告:さぽーとほっと基金

こんにちは。

 

昨年度(令和4年度),札幌市のさぽーとほっと基金 スタートアップ部門での助成金に採択されました。

この助成金によって,2022年7月に「キツネとエキノコックスセミナー」をハイブリッドで開催いたしました。

オンライン(後日視聴も含めて)と会場参加を合わせて30余名のかたがご参加のもと,北海道立衛生研究所の浦口宏二さんにお話しをしてもらい大好評でした。

ご参加のかたからいただいたご意見は以下のとおりです。

 

  1. もっといろんな人に聞いてほしい
  2. うちの町内会でもセミナー開催してほしい
  3. 保育園での子どもたちの安全が心配
  4. 庭のキツネのフン除けに木酢液が無効とわかったのでフンは埋めて対処していく
  5. キツネが歩いているだけでは危険ではないと理解できてよかった
  6. 注意すべきはキツネではなくキツネのフンだとわかった
  7. 知っているつもりだったがきちんと理解してなかったことがわかったetc…

 

その後,保育園関係者のかたより,保育士向け研修会へのリクエストがあり,再び浦口宏二さんにお願いし,保育園での具体的な対処方法などを盛り込んだセミナーを開催しました。

こちらも30名を超える保育関係者のかたにお集まりいただき,現場体験からの活発なご質問も出て盛況のうちに終了いたしました。

そして,先日,これらの令和4年度事業について札幌市への報告が終わり決済完了いたしましたのでご報告申し上げます。

 

ご参加のみなさま

キツネ目撃情報にご協力いただいたみなさま

講師の浦口宏二さん

告知等でお世話になりましたみなさま

当日会場と配信でお手伝いくださったみなさま

心より御礼申し上げます。

また,この基金は札幌市に寄せられた寄付によって運営されています。

当該基金へご寄付くださった多くの皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。

 

さらに,令和5年度は,昨年度の活動実績を踏まえてみなさまから寄せられたご要望に沿う形で事業を計画しました。

昨年度は,清田区里塚地区を中心にセミナーと目撃情報募集をしましたが,参加者の方からのご意見1,2,3などに応えられるように以下のような計画をしました。

 

  • 清田区全域へのセミナー告知&清田区中心部の会場選定&目撃情報収集
  • 要望があった場合,こちらから出向いて出前授業の形でのセミナー及び相談会開催
  • 保育園の関係者(職員,保護者,園児)を対象としたわかりやすい媒体作成と配布

 

 

などです。

 

今年度の基金応募では,審査員の前で短いプレゼンテーションと質疑応答がありました。

プレゼン時間が短いので何度も練習して行ってけっこう緊張しまして…

質疑では具体的な予算の使途についてや,セミナー参加人数について質問を受け,代表理事のわたくしともうひとりの理事で💦💦しながら応答(笑)

正直,採否については不安が残っていましたが昨日,採択通知を受け取りホッとしました…

 

その帰りは,終わった解放感で,会場内の展示を見て回ってけっこう楽しかったです。

 

 

↑発電する自転車を漕いではしゃいでます(笑)

 

「キツネとエキノコックスセミナー」は,さぽーとほっと基金による助成事業ですが,助成以外でもいくつかの活動を計画しています。

 

そのうちのひとつは,昨年度も参加していた札幌平岡イオンさんのまちづくりコーディネートチームの皆さんの呼びかけで動いている「北の暮らし見本市」です。

今年のテーマは「コーヒー」

多様なまちの住人が思い思いの企画で,コーヒーのある暮らしを楽しむプランを練っています。

 

もうひとつは,森活動です。

こちらもイオン札幌平岡さんにご協力いただいて進めています。

お店に隣接する通称「イオンの森」

この森の現状と未来への希望をいろいろな人と一緒に語り,できれば実現に向けて協働していけたら幸せですね~

 

これら二つの活動も,随時Twitter等で発信していきます。

 

キタキツネ

自然とのつきあいかた

コーヒーのある暮らし

森を楽しむ

森づくり

 

などのワードにピンと来たかたは是非Twitter等でもご感想やご要望をお寄せくださいませ。

 

平岡公園では梅の花,今が見頃を迎えています。

園内にはエンレイソウも咲き始めました。

お散歩しながら足元も注意して探して見てみてくださいね!



 

今日も読んでくださってありがとうございました(。・ω・。)ノ♡&✌