こんにちは。
公言どおり,前の記事↓のつづきです♪
木こりさんと接点あるかた,いらっしゃいます?
わたしは,今までお会いしたことなかったです。
オンラインイベント対談を拝見したことはあります。
実は一年ぐらい前に画面ごしには,足立さんを拝見していました。
でも,お仕事の現場を見せていただくことは,ほぼほぼ死ぬまで一度もないひとが大半じゃないでしょうか?
私もそうでした。「木こり」って「木を伐るひとでしょ?」ぐらい。
あとは三浦しおんさんの「神去なあなあ日常」を読みました。以上…な感じ(^^)
木こりのお仕事現場を生で見る日が来るなんて「神去〜」読んだ頃は思いもしなかったです。
下の写真に、山の中につけられた道の側面の土が見えています。もちろんこの道は足立さんたちが作りました。
表面に近い側が色の濃い黒土のような層
その下に明るい茶色の層
と2層に分かれているのが見えますか?写真が良くなくてごめんなさい。
プロには3層見えるらしいですが,とりあえず言われたら,たしかに2層あります。
黒い土には,植物の根や種が多く含まれている栄養豊かな土。
この土からは,新しい芽が出て来たりする。
その下の粘土っぽい土にはそうしたものは含まれていないので,ここからは新しい植物は生えてこない。
森の地面にあるたくさんの落ち葉の層の下は,こんなふうに豊かな土とそうでない土が重なっている。
掘ってみればこのように土の構成が分かるわけですが,この土を見極めることも森に入って,森の自然摂理を活かしながら管理する木こりの仕事・・・土の目利きですね。
なぜ,土を目利きするのか?
それは,まだ道のない森で,末永く使える道をつくるため。
木を伐ったり新しい木を育てたりするには人が往来して作業するための道が必要になります。その道をつくることも木こりの仕事のひとつ。
木こりの足立さんがユンボを操って道をつくっている動画です
なんだか生きもののように滑らかに動いていてすごいですね。
まさに,手の延長…
犬のリードワークでもこうならないといけない^^;
お伝えしたいのは,重機の扱いが素晴らしいというのはもちろんだけどそこじゃないんです。
これ,ただ掘りあげた土を沿道に移動させているんじゃないんです。
掘った土は,さっきの写真のように黒土の層と粘土層の2種類。
土をかきあげたら,そこから表層の黒い土だけを選り分けて,道の法面側に置く。
そして,種などが混じらない粘土層のところを道になる箇所に置いて押し固める。
2種類の土を使い分けて置いているんです。
なぜか?
植物の種や地下茎を含む黒い土からは,やがて芽が出て植物が育つ。それで法面が雨に流されて崩れるのを防いでくれる。
いっぽう路面になるところに、植物は生えない土を置けば除草の手間が要らない。路面に草がどんどん生えてしまうと,せっかく作った道はやがてなくなってしまいますもんね。
こうして山の土を見極めて適材適所に使い分けて行く。
怪獣みたいな重機を操る作業にこんな細やかな配慮があったとは!
そして,もっとすごいのは,この道をどの場所にどんな傾斜でどんな方向につけるのかということ。
森の植生をよく見て,一本一本の木の生え方,伸びる方向,陽当たり,他の木との距離、雨が降ったら水はどう流れていくかetc…
まさに森の声を聞き、行く末を読んでルートを決めるということも教えてもらいました
木こりは木も見て森も見る。
森がこのあとどう変化していくかを目の前にある手がかりから推測して,森の育ちを出来るだけ邪魔せず、人の営みをその中に折り合わせていく。
いやあ,木こりってなんてすごいことする人なんだろう。
圧倒されました!
何も知らなければ,土が2層になっていることすら見逃すし
2層になっていることが見えても
その意味を知らなければ
次に起こす自分のアクションにつなげることは出来ない。
なにごともよく似ていますね。
犬のボディランゲージしかり,リードワークしかり。
ボディランゲージというものを知らなければ,犬が目の前で犬語を語っていても、ただ見過ごすか,人間が自分勝手に解釈するだけ。
犬にしてみればいい迷惑?
でも,犬が見せる小さな仕草に意味があることを知っていれば,それを意図的に観察してキャッチできる。
物言わぬ動物が発しているsilentなサインを見届けられるひとでいたい
さらに,それを活用できれば,犬のやり方に倣って犬に語りかけることも出来る。
(怪しいアニコミでじゃないよ笑)
ということで今日はここまで。
つづきはまた今度!(つづくのか?)
今日も読んでくださってありがとうございました(。・ω・。)ノ♡&✌