DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

人間も生きものである:人と犬をひとつの物差しで優劣決める無意味さ

こんにちは。

こないだの土曜日,美唄にある安田侃彫刻美術館「アルテピアッツァ美唄」にテルモと一緒に行って来ました。

 

ほんと,良いところでお昼から閉館時刻まで,ただただその場にいることに全身全霊で浸ってきました。

 

何かやるのでなく

いること

 

to do でなく to be

 

この贅沢さを体で堪能しました。

これも,アルテの自然と安田侃さんの彫刻が作る空間が

安田さんたち作り手が企んだとおりだったからに違いありません(笑)

 

今を生きるすべての人が、無心に、自由に、思い思いの時間を過ごすための芸術広場です。(アルテピアッツァのHPより)

 

無心に

自由に

思い思いの時間

 

を過ごせる場所でしたよ。

 

森と廃校になった校舎とそこに集う子どもや大人が織りなす風景は美しく,写真もたくさん撮りましたが,あえてここには写真は載せないでおきます。

 

どうぞ機会を作ってぜひ足を運んでみてくださいませ。

 

そして,アルテに置いてあったパンフレットで中村桂子さんという生命誌の研究者の存在を知ったこと。これが今回の大きな大きなおまけでした。

 

2022年8月にアルテピアッツァ美唄30周年記念講演として,中村さんがアルテでお話しされました。

その講演録が26頁の小さな冊子になって,アルテに置いてありました。

それを帰ってから読んで,これまで中村さんというかたを存じ上げなかった自分を後悔しました。でも,ここで知ることができて良かった。

 

中村さんはJT生命誌研究館の創設者でもあり,副館長,館長を経て2020年からは名誉館長に。

JT生命誌研究館は,少し前から気になる存在ではありました。

ダニ研究の大家,青木淳一先生の寄稿を見つけたのがJT生命誌研究館だったのが,気になるきっかけです。

 

YAMAP代表の春山さんが,つい最近,中村桂子さんと対談されたようです。

YouTube動画もあります。

 

 

 

yamap.com

 

yamap.com

 

「人間も生きものである」

 

当たり前だけど,そのことをすっかり忘れてしまった現代人。私もそのひとり。

でも,犬のテルモを迎えたことをきっかけに始めた犬の学びは,どんどんと外縁を押し広げて,今は自然と人間ということも学びの対象になりました。

そして,森ばなしなんか延々話しちゃっているワタシです(笑)

 

 

中村さんが,対談冒頭で次のような主旨のことをおっしゃいます。

「アリとライオンを一直線に並べて,どっちが一番か二番かなんて決めることは無意味。」

 

まったく!

 

ほら,また犬学アタマの私は,こんなセリフを聞くとアレを思い起こすわけです。

 

人は犬のボスになれ。

犬に侮られるな。

人は犬よりも上位だとわからせろ。

 

アホだなあって鼻で笑いたくなります。

 

 

生きものであることを忘れた人間。

 

そういえば,木こりの足立さんも似たようなことおっしゃってましたね?

 

人は森のこと、自然のこと、地球環境のことを忘れすぎてしまった。だからまず思い出さなきゃいけないんですよ。

 

前回のブログでも紹介したこの記事↓からの引用です。

markmag.jp

 

不思議なことですが,学び続けていると,別なところで見つけた欠片とそれとは無関係そうなところで見つけた欠片が実はつながっていることに気づく。

これはよくあることで,そういう発見をすると嬉しくなりますよね。

学び続ける楽しさです。

 

 

写真は載せないと言いつつも一枚だけ(笑)

img src="photo.jpg" alt="カフェ外席はトドマツの大木が並ぶ林とつながっている。程よく太陽の光が地面まで降り注いでいるので足元にも多種類の植物が豊かに生えています"

アルテピアッツァ美唄のカフェとつながるトドマツやカラマツの林

森にハマり始めている初心者として,このトドマツの林はうっひょーい!と心躍ります。トドマツが大好き。トドマツが生えているこの場所も大好き。

 

森を一緒に歩きたい友人がいます。彼女,白杖walkerだけどこういう森なら,私のヘタなガイドでも一緒に行けるだろうかな?

 

イオンの森見て歩きのときも,頭の片隅で『ここを彼女と一緒に歩くには??』という疑問と道連れでした。

 

次回は,そんな話もしたいです。

 

 

 

 

今日も読んでくださってありがとうございました。