こんにちは。
あっ!気がつけば5月。大型連休も終わってしまいました(≧▽≦)
5月7日(土)とても楽しみにしていた行事が終わりました。
わがやにとっては大きな。
ファシリテーターのイオンさん的にはミニなイベントだったかな(´▽`*)
普段は、クローズのイオンさんの森の探索と森内でただいま子育て真っ最中のアオサギの様子を観察する会でした。
札幌平岡イオンさんが地域に根差したアットホームなお店に生まれ変わっていこうという主旨のもと、一年以上かけて、じっくりと住民のかたたちと対話しながら準備してきたイベントです。
わたしたちは、イオンの森を探検したい人と、アオサギを愛してやまない人たちが集まって「イオンの森探検隊」として企画しました。(チラシ写真では「1」のイベント)
他のイベントは事前申込のないものが多く、当日、イオンモールに来店したかたたちに参加してもらうものですが、わたしたちは事前予約制。
申込があるかドキドキしながらでしたが、申込がありほっとしました。
お天気にも恵まれました。
まずはみんなで、北海道アオサギ研究会代表のまつながさんから、アオサギがイオンの森で営巣するに至った経緯などをうかがいました。
イオンの森は全周フェンスで囲まれているために、アオサギが安全に巣をかけられるのですね。
20年前まで営巣地だった野幌森林公園は、アライグマの襲撃によりすべてのアオサギが営巣をやめて、イオンの森と札幌市内のもうひとつの営巣地である篠路に引っ越してきました。
さあ、ではアオサギを見に行こう!
まつながさんのガイドで巣を観察。
こんなバス通りのすぐ脇で木の上に、たくさんの巣を見ることができます。
イオンの森では150以上の巣があります。
その巣に2羽の親鳥、そしておおよそ1巣あたり3羽ほどのヒナが生まれています。
ヒナのわりと低い鳴き声が「ジジジ、ジジジ…」とはっきりとあちこちから聞こえてきました。
絶好の観察ポイントに行くと、巣の上の親鳥の姿とその足元に丸くてグレーのポヤポヤした羽毛の生えた毛玉みたいなヒナの姿も双眼鏡で確認することができました。
なにしろ、成鳥になれば全長90㎝、両方の翼を広げると150㎝を優に超えるような大型の鳥。ヒナと言っても、生後2週間ほどの今はラグビーボール大を超えるぐらいになっているんだそうです。
参加者のかたも、「近くに住んでいても、こんなところでこんな大きな鳥がいたなんて!」と新鮮な驚きがあったようです。
アオサギたちを双眼鏡で見上げていると、あっという間に時間が過ぎます。
名残惜しい気持ちで、次は、イオンの森内へ。
実はまだ森内は雪が残っていて、みんなで歩ける範囲は少なめです。
ここでは、地元の平岡どんぐりの森のみなさんと植物の専門家のかたが鳥や植物の解説をしてくださいました。
「平岡どんぐりの森」さんは、平岡公園で20年以上にわたり自然観察や近隣小学校の授業などを通じて、大人も子どもも身近な自然に親しんで、自然を大切にする心をはぐくむ活動を継続していらっしゃいます。
毎月のように、子どもさんたちと自然のなかで遊んだり、樹木観察会などを開いている、身近な自然の専門家集団です。こうした活動によって、地元のかたたちに平岡公園の動植物を肌で感じられる機会を提供してくださっています。素晴らしいですね!
新芽が芽吹きはじめた森内では、いくつもの種類の鳥の鳴き声が聞こえていました。
葉が展開すると、鳥の姿を確認するのはだんだんと難しくなってきますね。
こんな鳴き声が聞こえていましたよ。どんぐりの森のかたに教わりました。
写真は撮れなかったのでYouTubeから…
「焼酎いっぱいグイ―♪」の聞きなしで有名なセンダイムシクイ(^^)
姿は見えなかったけど、さえずりはバッチリ!
いろんなバリエーションがあるけど、最後の「グイー」という上がり調子の鳴き声が特徴。
へえ!!そうなんだ!
ほかには、コムクドリの姿を参加者さんたち確認していました。桜の咲く頃に飛来し桜に集まる虫を採食することから「桜鳥」とも言われているそうです。
(鳥の写真を撮るのは難しいので、写真ありません(;´Д`))
そして、森と言えば笹薮・・・山歩き=藪漕ぎなんて言ったりしますが、そんな笹にもいろんな種類が…
笹の葉を実際に触ってみて、裏返して見て、「ほうほう、そうなのか…。」
解説を聞くと、「笹」という名前以上のことは何も知らなかった自分にあらためて気づかされます。
そうそう、フキノトウもそんな代表選手です。ありふれていて、シーズン初の出会い以外は、見つけてもたいした感動もなく『あるなあ。』程度になっていません?
でも、フキノトウには実はオスとメスがあるんですって。
今時期のこのへんのフキノトウは、背丈が30㎝以上に伸びて、白い綿毛をもうすぐ開かせそうになっています。
伸びて綿毛をつけるのはメスの株。
受粉というからには、『種で増えているの?』と思うでしょう?
そこがまた不思議で、フキノトウって実は地中に大きな地下茎があるそうです。
地下茎と種の両方で増えていくのですかね?
地下茎から伸びるフキノトウ(花芽)はもちろんクローン。
種で増えれば、違う遺伝情報を持った個体になる。異なる遺伝情報で、病気による全滅
などに備えているのでしょうかね…
知れば知るほど、次なる疑問が湧いてくる。
「見慣れている=知っている」ではないということを痛感しますね。
こういう大発見のチャンスをもっともっとたくさん作りたいなあ。
ご参加のかたがた、アオサギを見て初めは「わあ!かっこいい!」と歓声が上がっていました。そして、探検の終わる頃には「飛んできてくれてありがとうねー!」と言ってらっしゃる姿が、とても印象的でした。
写真や動画を見ているだけでは、こんな言葉は出て来ないんじゃないかしら?
その言葉に、心の底からこの観察会&探検隊をやって良かったなあと。
この場をくださったイオンまちづくりコーディネートチームのみなさん
アオサギ研究会のまつながさん
植物解説に出張ってくださったKさん
平岡どんぐりの森のみなさん
そして、参加してくださったみなさん
すべての方に心から感謝申し上げます。
そして、もうひとつ、イベント終了後にアオサギのまつながさんがこうおっしゃっていました。
「巣が見えただけであんなに喜んでもらえるとは思っていませんでした。」
そうかー!私も忘れがちだった!
すでに知っている人にとってはなんでもないことが、それに初めて遭遇する人にとってはすごく感動の出来事なんだ。
その感動や喜びが、次の「もっと見たい!もっと知りたい!」につながっていくのかもしれない。
実は、このイベントを提案するにあたりイオンさんに提出した企画書には、こう書いていました。
アオサギとイオンの森を体で感じてみませんか。「なるほど!」から「もっと知りたい!見たい!聞きたい!」へつながる入門編です。
文字で起こしていたことは、まさにこういうことなんだろうなと身を以て確認できたような気がします。
そして、Dog Loversとして、やっぱり今日も一言いわせてくださいな。
もっと犬の「なるほど」を知りましょうよー!
知れば必ず、感動がある。
知れば次の疑問が湧いてくる。
目の前の犬たちへのリスペクトが深まる。
だから学びはやめられない。
こんな道楽ほかにない。
「犬」のところに、植物でもアオサギでもなんでもそれぞれの好きなもの入れて読み替えてくださってかまわないです。
ワタシにとっては、犬を知ることも、身近な自然を知ることもみんな地続きです。
見て聞いて触って学ぶ。楽しいです。
今日は、ボリューミーでしたね\(^o^)/
読んでくださってありがとう(。・ω・。)ノ♡&✌
お気に召しましたら、DOGS & BOOKSにまた遊びにいらしてくださいませ。
不定期投稿ですが、ほそぼそと書いていきますね。