こんにちは。
今年のGWはなかなかに良いカレンダー並び
世界的パンデミックへの警戒も解除されつつあり,待ちかねた旅行に行かれたかたも増えましたね。
わがやはと言うと,4月後半から加療中だった義母が急変し4月末に他界しました。
それで,連休は葬儀と入所先撤収のためのあと片付けでした。
わがやには,諸々のセレモニー後にたくさんのお花のアレンジメントが運び込まれました。
昨年夏に義父が亡くなったときも同じでした。
私は,それ以後,カサブランカの強い香りとネガティヴ感情が強烈に結びついてしまったようで,カサブランカの香りが大の苦手になったんです。
これ,まさにネガティヴ感情と匂いの対提示(刺激と刺激がセットになること)ですね。
ですから,このたびも,アレンジメント到着してすぐに,カサブランカだけを除けて活けて二階の部屋に飾りました。
カサブランカはアレンジメントの主役ではありますが,致し方なし。
聴けば,犬友さんや知り合いのかたの中に,同じように「カサブランカの匂いだけはムリ!」というかたが案外いらっしゃる。
その方たちがいつどんな経緯でそうなったか,詳しくは聞いていませんが,苦心して仕上げてくれたお花屋さんには申し訳ない^^;
哀しみと匂いが対提示されて
以後,同じ匂いを嗅ぐと哀しい感情が蘇る
良いものとの対提示よりも,良くないもののほうが動物にとっては生存に関わる場合が多いので,一発で条件づけられるのでしょう。
中でも匂い刺激は,古い脳の部分に直結しているらしく,即かつ強く条件づけられる。
嗅覚刺激とはそういうものらしいです。
人間以外の動物ならばなおのことだろうなと,わが身のこの条件づけから容易に想像できました。
匂い刺激というのは,文字や視覚情報で再生記録することができないだけに,他の感覚刺激よりも根強く脳に記憶されるのかもしれない。
犬と暮らす私たちも,彼らにとっては常に匂い刺激をもたらすものであるはず。
緊張の脇汗^^;;なんて,良くない匂いとしてすぐにキャッチしているでしょうね。
人間が涙を流すときも,鼻の奥の鼻粘膜が充血して鼻づまりが起きると同時に,涙が流れ込むせいか,特殊な匂いを感じませんか?
そんなのも犬にはあからさまに嗅ぎ取られているに違いない。
人間は,匂いをコミュニケーション手段としている自覚はもはやないけれど,人と暮らす犬たち(猫も?)は,視覚が人間より弱いけど嗅覚はびんびん。
悲しいことに,そんなコミュニケーションツールである匂いを,私たちヒトは自在に操ることができない。言葉は嘘をつくけれども,匂いでは嘘はつけない。
だからこそ,犬と暮らす私たちヒトは,常に自らの感情を律して整えることが,犬にとっての安心を拵えるためにも必須のことなのでしょうかね。
もちろん,対提示はこうした良くないことだけでなく,良いことも可能なわけです。
↑良い条件づけの代表が,私の犬の学び舎オリジナルの「名前を呼んでおやつ」
ぜひ,ご一読ください。
対提示のメカニズムは,動物だけでなく人間にも日常的に起こっている学習のひとつです。
パブロフの犬で有名だけど,実は,そんなに単純ではない。
今もってまだまだ解明途上にある奥深い学習メカニズムなんです。
今日も読んでくださってありがとうございました(。・ω・。)ノ♡&✌