こんにちは。
北海道は以前は,暑い暑いと言ってもお盆過ぎると涼しいのが普通でした。
2023年8月20日,十分に暑いです!
それでも今日は28℃程度でかなりましですが,明日からはまた30℃越えの予想です。
内地の方はこんなもんじゃないですね。
どうかくれぐれもご自愛くださいませ。
お盆やら猛暑やらで,私有地の森にレーキをかけに行く「レーキ隊」
2週間ほど間が空いて,昨日久しぶりに行きました。
が,愛犬で隊長のテルモ先生があまり歩きたくないようでした。
台風が去ってからも湿度高めなのでオールシーズン毛皮着用の犬には辛いですよね。
ちょうど台風の影響で,前回レーキかけた道にも落ち葉や落枝,細い木が折れて倒木などあったので,前回と同じ道を少しだけ作業して来ました。
暑いけど空はちょっと秋模様のようでした。
7月に主催した「キツネとエキノコックスセミナー」にご参加の方からリクエストがありました。
「自分の町内でもキツネの出没に困っている。野良猫の餌やりをしているお宅にキツネが寄って来ていてクレームがあって対処が難しい。」
この方は町内会長をなさっているということで,ご苦労されていらっしゃるようでした。講師の都合等を調整し10月にこちらの町内会館でセミナーを開催することが決まりました。
猫の置き餌をキツネが食べるというのは,どこの地区でも問題になっていること。
実は,ほかの方からも同様なご相談が寄せられました。
TNRや地域猫活動ではなく,ただただ個人が餌だけを与えることは,どこの自治体も慎んでほしいと警告を発信していますね。
札幌市の動物管理センターのサイトにはこのような記載があります。
飼い主のいない猫に繰り返し餌を与える方は、条例により猫が増えないための措置を実施するなどのルールを守り、人に迷惑を及ぼすことがないようにすることが義務付けられています。札幌市では、餌を与えている方の自宅を訪問して、状況確認(餌の与え方(時間や場所)、不妊・去勢手術の実施の有無など)、必要に応じた指導を行います。
セミナーに参加された方の中で,ご自身が野良猫に餌をあげているという方がいらっしゃいました。「動物も同じ命だから飢えているのを見捨てることはできない」とおっしゃってました。
たしかに,その気持ちには賛同できる。
でも…やり方がもっと他にあるのでは?
こちらの本から引用します。
愛情だけでは不十分
わたしは,犬に必要なのは愛情だけだと確信する犬のボランティアたち(社会のなかでも並はずれた人たち)に出会ってきた。でもそれでは,カミソリの刃に蜂蜜をのせて差しだすようなものである。(p296より)
と述べて次のパラグラフでは一方で知識だけでも不十分であることを,犬と一緒に競技に参加する飼い主の行動の実例から述べています。
このことが書かれた章には「知識がすべて,愛情が残りのすべて」とタイトルがついています。この一言にすべてが込められていますね。
猫もキツネもカラスも犬もみんな尊い命。
彼らがより良く命をまっとうできるためには,人間がするべきこととしてはいけないことがあるのではないかしら。
少しばかり,文字を使えたり本を読めたりするわれわれ人間には,ただ自らの感情の満足するままに行動するだけではない道があるんじゃ?
彼らの命に対して誠実に対峙するべく「良きパートナーシップ」みたいなもの。
それを知らなくても,他の命になんら影響がないのなら知らないままでも別にかまわない。
でも,知ってしまったら,自らの行動を統制することもできるはず。
それは義務というより,この世界を共に生きる命と対峙するものの権利みたいなものかも?自らの選択肢が増えるのだから,その行為を選択することはきっと気持ち良いものになるんじゃないだろうか…
札幌市のスタンスには共感できるところがあります。
というのも,「無秩序な野良猫への餌やりを今すぐやめなさい」というのでなく,個人宅に訪問して,具体的な指導をするというスタンス。
猫への愛情はそのままに,より良いやり方を紹介する。
もともと猫が嫌いなら,餌やりなんてしないはず。
猫にもその人自身にも近隣住民にもその他の動物にもより良い方法でやれるなら,ちゃんとした保護活動をしている人のひとりになるわけですもんね。
そんなに単純じゃないし,そうそう上手くいかない
というご意見も承知ですが,まずは,アクション起こしてみないことには…。
それでうまくいかない時,次の手を考えれば良いんじゃないかな。
今日も読んでくださってありがとうございます。