DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

愛情だけでも知識だけでもなくて:良きパートナーシップへの道

こんにちは。

北海道は以前は,暑い暑いと言ってもお盆過ぎると涼しいのが普通でした。

2023年8月20日,十分に暑いです!

それでも今日は28℃程度でかなりましですが,明日からはまた30℃越えの予想です。

内地の方はこんなもんじゃないですね。

どうかくれぐれもご自愛くださいませ。

 

お盆やら猛暑やらで,私有地の森にレーキをかけに行く「レーキ隊」

2週間ほど間が空いて,昨日久しぶりに行きました。

が,愛犬で隊長のテルモ先生があまり歩きたくないようでした。

台風が去ってからも湿度高めなのでオールシーズン毛皮着用の犬には辛いですよね。

ちょうど台風の影響で,前回レーキかけた道にも落ち葉や落枝,細い木が折れて倒木などあったので,前回と同じ道を少しだけ作業して来ました。

 

針葉樹の立ち並ぶ上に見えた空は青く鰯雲みたいなのが連なってた

暑いけど空はちょっと秋模様のようでした。

 

7月に主催した「キツネとエキノコックスセミナー」にご参加の方からリクエストがありました。

 

「自分の町内でもキツネの出没に困っている。野良猫の餌やりをしているお宅にキツネが寄って来ていてクレームがあって対処が難しい。」

 

この方は町内会長をなさっているということで,ご苦労されていらっしゃるようでした。講師の都合等を調整し10月にこちらの町内会館でセミナーを開催することが決まりました。

 

猫の置き餌をキツネが食べるというのは,どこの地区でも問題になっていること。

実は,ほかの方からも同様なご相談が寄せられました。

 

TNRや地域猫活動ではなく,ただただ個人が餌だけを与えることは,どこの自治体も慎んでほしいと警告を発信していますね。

 

札幌市の動物管理センターのサイトにはこのような記載があります。

 

飼い主のいない猫に繰り返し餌を与える方は、条例により猫が増えないための措置を実施するなどのルールを守り、人に迷惑を及ぼすことがないようにすることが義務付けられています。札幌市では、餌を与えている方の自宅を訪問して、状況確認(餌の与え方(時間や場所)、不妊・去勢手術の実施の有無など)、必要に応じた指導を行います。

 

セミナーに参加された方の中で,ご自身が野良猫に餌をあげているという方がいらっしゃいました。「動物も同じ命だから飢えているのを見捨てることはできない」とおっしゃってました。

たしかに,その気持ちには賛同できる。

でも…やり方がもっと他にあるのでは?

 

こちらの本から引用します。

 

honto.jp

 

愛情だけでは不十分

わたしは,犬に必要なのは愛情だけだと確信する犬のボランティアたち(社会のなかでも並はずれた人たち)に出会ってきた。でもそれでは,カミソリの刃に蜂蜜をのせて差しだすようなものである。(p296より)

 

 

と述べて次のパラグラフでは一方で知識だけでも不十分であることを,犬と一緒に競技に参加する飼い主の行動の実例から述べています。

 

このことが書かれた章には「知識がすべて,愛情が残りのすべて」とタイトルがついています。この一言にすべてが込められていますね。

 

猫もキツネもカラスも犬もみんな尊い命。

彼らがより良く命をまっとうできるためには,人間がするべきこととしてはいけないことがあるのではないかしら。

 

少しばかり,文字を使えたり本を読めたりするわれわれ人間には,ただ自らの感情の満足するままに行動するだけではない道があるんじゃ?

彼らの命に対して誠実に対峙するべく「良きパートナーシップ」みたいなもの。

 

それを知らなくても,他の命になんら影響がないのなら知らないままでも別にかまわない。

でも,知ってしまったら,自らの行動を統制することもできるはず。

それは義務というより,この世界を共に生きる命と対峙するものの権利みたいなものかも?自らの選択肢が増えるのだから,その行為を選択することはきっと気持ち良いものになるんじゃないだろうか…

 

札幌市のスタンスには共感できるところがあります。

というのも,「無秩序な野良猫への餌やりを今すぐやめなさい」というのでなく,個人宅に訪問して,具体的な指導をするというスタンス。

猫への愛情はそのままに,より良いやり方を紹介する。

もともと猫が嫌いなら,餌やりなんてしないはず。

猫にもその人自身にも近隣住民にもその他の動物にもより良い方法でやれるなら,ちゃんとした保護活動をしている人のひとりになるわけですもんね。

 

そんなに単純じゃないし,そうそう上手くいかない

 

というご意見も承知ですが,まずは,アクション起こしてみないことには…。

それでうまくいかない時,次の手を考えれば良いんじゃないかな。

 

今日も読んでくださってありがとうございます。

 

 

記憶力の衰えに抗えるか?

沖縄に長いこと台風が居座っているようですね。

停電している地域もあって暑いところなのにどんなに大変だろうかと胸が痛みます。

一刻も早く復旧しますように。

 

さて,TwitterX(何が正式名称でしょう?)でフォローしている読書セラピストの井田祥吾さんが紹介していた本を読みました。

 

sapporozerodokushokai.com

 

実は,積読書の一冊でした。井田さんが紹介されているのを見て『確かうちにあったな…。』と思い出しました。きっかけをくださってありがとうございます。

 

池谷裕二著「受験脳の作り方ー脳科学で考える効率的学習法ー」新潮文庫,2011

 

四苦八苦しながら勉強している受験生に向けて,脳,特に海馬の機能からどうやって学習すればより効率良くなるのかを解説しています。

 

まず,脳というのは「人間だけのために発達してきたものではない」という前提から始まります。

すでにここで,『あっ』とコロンブスの玉子感がありました。

 

人間が文明を発達させて現在のような生き方を手に入れたのは長い進化の歴史では,ほんの最近のことに過ぎない。

だから,それ以前のもっと長い間,動物の脳として発達してきた訳なので,動物の脳の働きを知れば,そこに人間の脳の本質も見えて来ると池谷さんはおっしゃいます。

 

常々「人間も動物だ。」と言って来たわりには,こんなところでハッとする自分を発見して少々驚いてしまいました。

 

海馬というのは,記憶を司る関所みたいなものだそうです。

たくさんの情報は関所で要るか要らないか=記憶として留めるか捨てるか,振り分けられる。

そのときの,基準は「生きるために重要かどうか?」だそうです。

人間の教養や学問として重要かどうかではない。

それがないと生きられないというものはすみやかに記憶に留められる。

ここらへんが,長らく動物の脳として発達してきた所以ですね。

 

多くの受験生が頑張っている入試に必要な知識というのは,海馬にとっては取るに足らない,どころか全く不要なものということ。それを知らないから即死んでしまうというものではありませんから。

 

ここまで読んだだけでも,こりゃあ勉強するって大変だぞ!!と危機感が高まりますね。受験生なら絶望的な感じになるかもしれない。

 

でも,ここからが池谷さんの優しさがじわじわ来ます。

つまり,人は忘れてしまうのが当たり前なのだと。

なぜなら,生きるのに必須じゃないものは全部海馬で捨てられているから。

 

そうかあ。忘れるように出来ているんだな,脳は。

なんだかほっとします。

というのも,もとから忘れっぽいのに最近はさらに忘れやすくなって,さすがに年には勝てないとしょんぼりしていた私ですから。

 

たくさんの研究結果から導かれる,海馬の機能とその特徴が分かり易く書かれています。しかも,受験生の体験談が語られ,それに池谷さんが答えるという形で,実用的な学習のしかたがたくさん紹介されています。

でも,それらは決してみんながあっと驚くような裏技的なものや,奇抜なやり方ではないというところが,私にはとても信頼できました。

 

継続は力なり

 

ありふれた言葉ですが,それがなぜなのかを多くのエビデンスを持って解説してくれています。

そして,コツコツとやり続けることがどれだけ威力を発揮するのかも,わかりやすい数式とグラフで示してくれています。

そのことで,ただただ闇雲にやるのとは違い,自分の努力が今,山登りのどこらへんにいるのかも推測できる。それは,成果がなかなか見えず辛いときの支えになるかもしれない。

先の見えない努力をし続けるのは,誰にとっても大変ですもんね。

 

受験生にはもちろんですが,私のように「なんだか最近忘れっぽくて…。」という熟年層の方も読まれると,少し安心できるかもしれません。

 

 

そして,最後に恒例の(笑)Dog Person的読み方をひとつ。

 

それはあとがきに書かれていました。

 

出来る人とそうでない人の差は勉強するときのささいな差であることの説明として次のような実験結果が紹介されています。要約します。

 

ネズミのヒゲにものが触れたときの神経活動を記録した結果として

  • ただ,待っているだけのネズミ
  • 積極的にヒゲを動かして触りに来たネズミ

の神経活動を比較したところ,後者のネズミ,つまり能動的に情報を得たほうが,前者の受動的に情報を得たときの10倍も神経細胞が活性化したそうです。

ヒゲに触れたものは同じものだったのに。(以上262頁から要約)

 

人間なら,誰しも直感的にわかりますよね。

嫌々やるより自らすすんでやったほうが効果が高いことはよく経験することです。

それはネズミだって同じなんだと。

 

ここで,Dog Personならビビッと来ます。犬もそうだろうなあ。

たとえば,犬の散歩。

犬たちが能動的に匂いを嗅ぐことは,すなわち,脳の活性化になっている。

そして,トレーニング。

楽しいことなら,自らもっとやりたいと思うはず=能動的になるでしょう。

 

頭の良い犬にしたいから,ということではありません。

犬がより生き生きと張り合いのある時間を送ってほしいから。

 

あらゆる場面で,犬が自らすすんで行動することを尊重したい。

そうは言っても,人間社会では許されないこともあるので,それらを教える必要があります。

でも,それを教えるときも嫌悪刺激で従わせるのではなく,楽しく教えてあげたい。

そして,散歩中の匂い嗅ぎ。この能動的な行動はたくさんさせてあげたい。

そう思います。

 

そして,私自身も楽しい勉強をコツコツと諦めずにやっていこう。

(実は,池谷さんの脳に関する別の書籍,犬の学び舎で推薦図書にもなっています。)

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キツネとエキノコックスセミナー終わって

毎日暑い日が続いています。

道内でも特に道東内陸の十勝地方は連日,人間の体温と見紛う数値の気温が並んでいて恐れおののいています。

 

きよたKAZEラボでは,今月ふたつの大きなイベントが終わりました。

  • 17日…北の暮らし見本市@イオン札幌平岡
  • 23日…暮らしの疑問解決セミナー「キツネとエキノコックス」講師:浦口宏二氏

 

23日のセミナー参加者の方から「自分たちの地区でも頻繁にキツネが庭に出没したり,コンポストを漁られたりしてみんな困っている。自分たちの町内会でもぜひ講演してほしい。」というリクエストがありました。

講師の浦口さんともご相談して10月にそちらに出向いてセミナー開催させていただく予定です。

 

大きなイベント2つ終わったあと,私は,あるオンライン勉強会に参加させていただきました。

「オープンダイアローグ」について,関連する臨床現場などで仕事をしている方たちの勉強会です。

 

私とオープンダイアローグとの出会いについて,2022年7月のブログで書きました。

 

tellmore-mom.hatenablog.com

 

私自身は,オープンダイアローグの臨床現場にはかかわったことがありません。

でも,人とかかわり意見交換しながら,異なる考え方の人々のなかで暮らす以上,コミュニケーションなしでは終わらない。

 

なのに,意外とコミュニケーションについて真剣に考えて来なかった。

なんとなく,自分が持っている引き出しから,それっぽいものを引っ張り出しながらどうにかやり過ごしてきました。

なんだかうまくいかない時に自分のコミュニケーションを振り返る場面は多々あります。

 

そんなわけで,学べる場とお仲間をこの2年程ひそかに探していました。

そして,その扉は,意外なところから開きました。

7月17日の北の暮らし見本市で,お隣で出展していたB型就労支援事業をされているNPO代表の方とご挨拶したのがきっかけでした。

 

勉強会に集まる皆さんは,日本の各地から,それぞれ現役でお仕事しているプロフェッショナルです。

キャリアも職種も様々ですが,決して新人さん中心ではないのです。

むしろ,中堅からベテランの方が多い。

 

キャリアを積んでもなお,オープンダイアローグを勉強する皆さんの真摯な姿は本当に尊敬します。

これぞプロ!です。

 

皆さんの生のエピソードを聞いて,本で読んだオープンダイアローグの断片的な輪郭がひとつひとつ繋がって行くような感覚を覚えました。

 

来月の勉強会に向けてもう一度本を読み直さなくちゃです。

 

思いがけない出会いから貴重な学びの機会をいただけて本当に嬉しいです。

 

 

<img src="image.jpg" alt="2枚の写真のコラージュ。一枚は犬のテルモが見つめる5mほど先に伏せてこちらを窺がうキタキツネ一頭。もう一枚は,そのキツネを拡大した写真。体を伏せて低くしてじっとこちらを見つめたまま動かない。逃げる様子は全くない">

キツネセミナー翌日の散歩で出会ったキツネとテルモ

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

町に知り合いが増えていく有難さ:こんな町に住みたい

こんにちは。

 

昨日は,イオンで北の暮らし見本市に参加しました。

来場者はけっこうあったように思います。正確な数字はわかりません。

私は炭火前で,来てくださったおひとりおひとりの方たちと楽しいおしゃべりに夢中になっているうちに,あっという間に時が過ぎた感じでした。

 

『あれ?もう終了時刻になってる…。』

 

同じチームでご一緒させてもらったSさんには本当に感謝です。

Sさん,対話が素晴らしくてですね。

私にはないもの。

穏やかな物腰,温かい笑顔。

つい,何かを話したくなってしまうその構えにとても安心できたし,また,癒されもしました。

 

考えてみると,イオンでの取り組みでご一緒させていただいている町の人たちの中にはそういう空気感をまとった方がいらっしゃる。

羨ましい限り。私もこんなふうな人でありたいです。

 

帰宅してみたら,おしゃべりに夢中すぎて写真はたったの一枚だけ。

それも,メインイベントのコーヒー豆を煎っている写真ではなかった(笑)

お隣に出店された地元農家さんから買ったヤングコーンを炭火で焼いている写真!

我ながら間抜けだなー。

 

七輪の炭火でヤングコーンを焼くの図

昨日,イベントで出会ったかたのHPなどを眺めて,そこから情報を芋づる式にたどっていくうちに,とある方のnoteにたどり着きました。

 

『おや?これは?』

 

ある方のnoteのトップに掲載された写真に見知った顔をひとり,ふたり,さんにん…

 

そのうちのお一人は,昨日一緒にコーヒー豆を焙煎したチームのSさん!

お隣チームのあのかたの顔も。

 

町に知り合いができていくというのはどことなく不思議なものです。

 

なりゆきで自分のnoteも見直していたら,ふと目に留まった記事がありました。

 

きよたKAZEラボは,『自分たちの町を誰もが住みやすいところにしたい,自分たちならこんな町に住みたい』を具現化するために作った小さな団体です。

 

その想いの一端が,この「安心してぼけられる町」という記事に現れているような気がしました。

 

note.com

 

テルモは昨日は,一日,預かり母さんの家でまったり過ごしてもらいました。

いつもお世話になって本当にありがたい限りです。感謝。

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

 

 

珈琲な日々:小さくても変化のある毎日を

コーヒーはお好きですか?

 

私は息子を妊娠する前までは,けっこう好きで家でも日に2~3杯は飲んでました。

実家にはもらいもののサイフォンがあってそれで淹れて飲んだりしてました。

 

それが,息子の妊娠中から突如ダメになりました。

飲みたくないというレベルの話ではなく,飲むと心臓がバクバク。

恐ろしいほど動悸がして,体を縦に保っていられない。

 

以来,20数年,コーヒーは好きだし,夫が淹れていると良い香り~~と思うけど飲めなかったんです。

 

が,最近「飲めるカラダ」にこれまた突然戻りました。理由は不明。

それでも,おそるおそる初めはデカフェ→薄目のコーヒー…

 

今はすっかり普通に飲めます。ただ,飲むと眠れない日もある。眠れる日もある。

眠れるかどうかについては,一か八かで飲んでます(笑)

 

そして,今度,イオンさんの「北の暮らし見本市」のテーマがコーヒーということで,半年ぐらい前から,お仲間と一緒に少しずつ準備してきました。

 

私のチームは(と言ってもきよたKAZEラボではないんです。夫は別チーム),

 

  • コーヒーの木クラブ部員募集
  • コーヒー豆焙煎できるかな

 

という企画で参加します。

 

それで,2週間くらい前からあれこれ練習中です。

庭で炭火を起こして,コーヒー豆を煎って,ミルで挽いて,コーヒー淹れて飲んでます。

 

これが面白すぎて,やめられなくなってます。

 

キッチンのガスでも煎ることはできます。

でもチャフ(コーヒー豆の薄皮)がガステーブルいっぱいに飛び散ります(^^;)

炭火焙煎とは味も違う(と思います)。

 

自分で豆を煎ってみて,私は苦みよりも酸味の強いコーヒーのほうが好きだということに,この年になってはじめて気がつきました。

 

人生,いくつになっても新しいことをやってみるって面白いですね。

意外なところで,自分の新しい側面を発見できます。

それは,日々のちょっとした張り合いになります。

 

これって,人間だけじゃないかも。

動物も?

 

犬もかな?

毎日,同じように散歩してごはん食べてオシッコしてワシャワシャ遊んでグースカ昼寝して…

その繰り返しの中にも,何か新しいアイテムを。

例えば,ごはん。

いつものフードだとしても,食器じゃなくて床にばらまいてみたり

階段にバラバラしてみたり,庭で食べたり

お散歩も行き先は同じだったしても道を変えたり

歩きながらちょっとゲームしてみたり。

 

おもちゃで遊ぶ日もあれば,体使って遊んでみたり,クリッカー遊びでトリックをやるなんて,アイディアさえあれば遊び方は無限大。

 

犬は人間に与えられた環境に甘んじるしかない。

だからこそ,人は智恵をしぼってカラダを使って

老犬だって,日々新しいものに出会えるように…

 

 

コーヒー豆焙煎から,ふと,そんなこと思うのでした。

 

<img src="image.jpg" alt="白いコーヒーカップに自家焙煎のコーヒーとその周りに煎り具合別に小さなタッパーに分けたコーヒー豆">

焼きムラが出てしまうので煎りすぎ豆と煎り不足豆と普通に分ける。煎りすぎはカフェオレにすると良いとか。

 

<img src="image.jpg" alt="北の暮らし見本市のポスター">

北の暮らし見本市は2023年7月17日11:00~16:00,イオン札幌平岡にて

<img src="image.jpg" alt="さまざまなコーヒー企画を載せたポスター">

住民がコーヒーをテーマにして色んなブースを出展します


今日も読んでくださってありがとうございました。

「まちのつながり図鑑」と犬の散歩:超アナログなスクレイピング

こんにちは。

 

先日,こちらのアーカイブを拝見しました。

 

www.youtube.com

 

超高齢社会の「社会的孤立」解消に取り組んでいるコレカラ・サポートさんが開発中の「まちのつながり図鑑」というシステムのトライアルレポートでした。

 

コレカラ・サポートさんは,「社会的孤立」という現象をより多くの人によりリアリティをもってジブンゴト化できるようにと,協力型ボードゲーム「コミュニティコーピング」を開発されました。

このボードゲームという仮想空間の中で,各参加者がそれぞれの地域住民になります。そして,自分たちの周りにいる問題を抱えて孤立orしつつある人たちをプレイヤー全員が協力しながら助けていく疑似体験ができるようになっています。

 

私自身も,このボードゲームをオンラインや対面で何度か体験させていただきました。

 

ルールが少し複雑なので,認定ファシリテーターの方がひとりついて,ゲーム進行を調整してくれます。そして,ゲームプレイしたあとに参加者全員での振り返りします。

この振り返りによって,各人が

  • 自分の場合はどうだろうか?
  • 自分の周辺には孤立しつつある人はいるのだろうか?
  • もし,いたとしたら自分に出来ることはなんだろう?
  • 自分が困ったときに誰にSOSを出せばよいだろうか?

などなど,ゲームでの疑似体験を今度は自分自身と自分が暮らしているコミュニティに投影させて,ジブンゴト化するためのレビューをする。

この振り返りをファシリテートするためにトレーニングを受けたのが認定ファシリテーターの皆さんです。

 

実は,このボードゲームは私のお仕事でも導入させていただきました。

 

若い学生さんたちが参加してくれたのですが,自分が暮らすコミュニティを初めて意識するきっかけになっています。自分だったらこんなことができるかもしれないという,地元とのつながりの糸口を見つけようとする人も。

 

「まちのつながり図鑑」は,コミュニティコーピングでジブンゴト化した参加者達が,その先のactionへと導くツールという感じでしょうか。

 

ちょっと話が飛びますが

私はTwitterをやっていますが,先週後半はタイムラインでtweetが取得できない状態になりました。

どうやら,Twitterを提供している会社が,AIや自動システム等による情報のスクレイピングに一時的に制限をかけたのがその一因だったようです。

 

スクレイピング??

調べてみると,スクレイピングは,ネット上にある様々な情報を探して,それを自分たちの目的に応じて加工してアウトプットすることらしいですね。

 

「まちのつながり図鑑」は,言ってみれば,とてもローカルにかつアナログで自分たちの周りにある「つながり」をスクレイピングすることに似ている気がしました。

 

レポートでは,看護専門学校の学生さんたちが地域を歩き回って,商店の店長さんにお話しを聞いて,次にはその店長さんが紹介してくれた町の人のところへ行き,またお話しをうかがう。

そうやって,得られた情報を「つながり図鑑」としてアプリにプロットしていくことで「まちのつながり」が一目で見渡せるマップになる。

 

まちに散らばっている「つながり」を人が歩いてスクレイピングしていくことに,重要な意味があるような気がします。

AIによる情報収集では,人は動きませんし,人と人とが出会うことはありませんが,「まちのつながり図鑑」では,地域の様々なところにいるフォーマル/インフォーマルな人々のつながりが,誰かがそこを訪ねて行くことによって明らかになります。

また,人が媒介していくことで,もしかすると当人たちもあまり意識していなかったうっすらしたつながりが,もう少し濃くて立体的なものとして立ち上がってくることにもなるのかもしれない。

 

まだ,リリース前のトライアルなので,これからさらに詰めていくべきところはあると報告されていました。

例えば

スクレイピングはどんな頻度で誰が行うのか

アーカイブされた「つながり」を誰がいつどのように利用するのか

・どのような大きさのエリアで区切るのか

などなど

 

もちろん,アプリとしてリリースされた場合には,Twitterと一緒で本来の「スクレイピング」に対するガードなども用意しておかねばならないでしょう。

つながりとしてプロットされるエレメンツが有益であるほど,個別性が高まると予想されるので二次利用による不具合などにも対処しなければならないかもしれないですね。

 

 

さて。

私は,Dog personなのですぐに犬に話がつながります(笑)

犬の散歩は,まさにスクレイピングじゃないの?

犬がせっせと道端を匂い嗅ぎする。

誰かの匂いで犬的に意味ある情報を収集して,脳内データベースに収めていく。

いつか,どこかでその匂いの持ち主に出会ったときは,そのデータベースの情報をもとに犬的つきあいを展開し,また新たな情報がデータベースに更新されていく。

そんな妄想が浮かびました。

 

そして,これって犬だけでなく飼い主である人も同じ。

犬の散歩は,人にとっても「まちのつながり」を足で作る貴重な機会でもある。

犬を散歩させる人が多いまちのほうが,少ないまちよりも人々の近所づきあいが活性化するとかなんとかいう調査報告が以前あったような…。

犬にとっても,人にとっても「散歩」は,案外と社会的スキルを磨けるチャンスなのかもしれないです。

 

<img src="image.jpg" alt="5~6個集まって実がなっているラズベリー。そのうちのひとつが赤くなっている写真。ほかの実はまだ小さくて青い">

赤くなったラズベリーひとつ食べてみたら美味しかった

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

 

 

オレのしぇんしぇい

こんにちは。

先週のテル散歩中の写真。

<img src="image.jpg" alt="下向きにぶら下がる紫色のコンフリーの花に止まって蜜を集めているセイヨウオオマルハナバチ。両方の後脚にオレンジ色の花粉玉をつけている">

セイヨウオオマルハナバチの両方の後脚には濃いオレンジ色の大きな花粉玉が2個

 

コンフリーの花が咲くのがいつもより早いような気がします。

 

昨日は,テルモの定期ダニ駆除薬の日で病院へ。

お薬をまとめてもらっておいても良いのですが,どのみち膝のお薬もらいにちょいちょい行くので,そのついでにダニ薬も病院でやってもらってます。

 

痛くない用事であれば,病院にちょいちょい行くのはちょうどよい慣らしにもなります。

 

テルモには病院に行く時は,うちを出るときから「テルさん,今日はしぇんしぇいのうち行くよ。」と言って出かけます。

いつもの散歩コースの途中に病院があるので,テルモにとっては散歩かと思って出かけたら『ビョウインかい!』だったら,だまし討ちになってしまうものね。

 

それで,散歩まで怪しまれてしまうようでは犬の精神衛生上悪いです。

 

その言葉が通じているかどうかは別として,これまで病院に嫌がって入らなかったということは,手術後でも一度もありませんでした。

膝手術後は,さすがに診察室に入る前,呼ばれるとしれ~~っと玄関のほうに歩いて帰ろうとはしてましたが,今はそれもなく。

 

そもそも,うちの先生はテルモを診察室に入れずに,待合までご自分が出て来て診てくれることも多いです。

テルモの歩行の様子を見るので,狭い診察室では歩けないということもあるし。

さらには,体重を測るとかでなければ無理に診察台にも上げずに,自分や看護師さんが床に座って診てくれることも。

狂犬病注射も膝の診察も,ほとんどそうやって終わらせてくれます。

 

昨日は,ダニ薬を肩甲骨の間にタラ~リするだけでしたが,テルモは少し引いて壁に体をピッタリ寄せてました。

 

終わったあと,ほかに待ち人もいなかったので待合で先生とちょっと雑談。

「先生,今日はテルモちょっと警戒しましたね。」と言うと

「そうね。因果な商売でね…動物が好きで獣医になったのに,動物に嫌われちゃう。」と笑っておっしゃってた。

 

その間も,テルモをちらっと見ただけで頭を撫でに来るとか,触りに来るとかせず。

手術後もそうでした。

こういうところは,学生時代に習ったというより持って生まれた感覚なんだろうなといつも感心しています。

動物好きなら,罪滅ぼしに撫でたいところ。

でも,相手は自分を警戒していることを重々承知しているので,決してそれはしない。

本当に動物のことが好きだからこそ,自分の気持ちを優先しない。

 

 

 

先週マダニをうちの中で3回捕獲した話から,お散歩に行く公園の話に。

 

「あそこはよく草刈りしているのに,どこで貰ってくるんだろう?」と先生。

「いやいや。やっぱり刈り切れないところはあって,笹薮に体こすって匂い嗅ぎしてマーキングしますもん。」と答えると

「そうだね。犬にはそれがまた楽しみだしね。」と。

 

そうそう。ダニーを恐れて,笹薮の匂い嗅ぎもさせない散歩なんて面白くもない。

こういう考えを,ちょっとしたおしゃべりで先生と共有できるのも嬉しいですね。

 

それから話は健康寿命の話題に。

先生は,テルモがいつも行く公園で毎日ジョギングをしています。

ときどき,ジョギング途中で会うことも。

そのあとの診察のときには

「こないだは良い感じで歩けてたね。」とおっしゃってくれるのでありがたいです。普段の歩きを診てもらえるのは大切。

 

話が逸れました…

 

先生がジョギングするのもやはり仕事のための体力と健康で年をとりたいからと。

「そうですね。テルモがいなかったら私だってこんなに歩いてないですもんね。」

「そうそう。人も犬も,健康で長生きしないとですよ。」

 

実際には,この先どうなるのかはまったくもってわからないこと。

だけど,かかりつけ医との何気ないおしゃべりで,こんなふうに考えをなんとなく共有できるのは,飼い主にとっての安心材料に。

飼い主が安心して任せられる相手であるってことは,犬の病院への不安軽減にもつながるのではないかしら…。

 

今まで,預かりボランティアや引越し数回したおかげで,いろんな獣医さんとお付き合いしてきました。

今の先生は,散歩途中にあるということも手伝って,フランクなご近所づきあいしながら普段の様子を見て頂けてありがたい限りです。

立地環境にも恵まれてリッチな気分♡♡(ってか)

 

そんな間柄になってきたので,気軽にセミナーの宣伝もさせてもらいました。

「はいはい!せっかくだから,受付にチラシ置きましょう。」とも言っていただいて,有り難く置かせていただきました。

セミナー申込はこちらから↓

https://forms.gle/jmdbY6SwRvdPpCdq8

 

<img src="image.jpg" alt="キツネとエキノコックスセミナーチラシ画像。7月23日14時~15時半。清田区民センターにて会場参加または後日動画受講も可">

キツネとエキノコックスセミナー,7月23日(日)14:00ー15:30

 

ちゃっかり今日もセミナー宣伝失礼しました。

 

今日も読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

今年もセミナー開催いたします

こんにちは。

今週はようやっと晴れ間が見えるお天気になりました。

 

朝ん歩は,最近は町内をぐるっと半周するくらい。

<img src="image.jpg" alt="昨日の朝散歩で見たお花たちとテルモの写真。花は青いオダマキ,ピンクのルピナス,もうひとつは名前がわからないピンクの小花が細長く並んだお花">

昨日の朝ん歩道のお花とテルモ

近くのお庭から飛んだ種で咲いたお花がたくさんあります。

 

青いオダマキ

ピンクのルピナスはもう終わりかかって枝豆みたいな実ができています。

もうひとつは,名前がわからないピンクのかわいいお花。

 

庭にあるラズベリーに3週間ほど前から毎日,せっせと来てくれていたエゾオオマルハナバチも,もう来なくなりました。

花が終わってラズベリーが結実し始めているから。

今年は,エゾオオマルさんが受粉をがんばってくれてました。

 

と,思っていたら,昨日夕散歩から帰って庭を見たら,エゾオオマルハナバチが人工芝の上で息絶えてました。

 

<img src="image.jpg" alt="人工芝の上で息絶えたエゾオオマルハナバチ。腰部は白,黒,黄色の三色タイプ。まだモフモフと艶もあるしどこも傷んでいない">

エゾオオマルハナバチ

まだ,モフモフもきれいだしどこも傷んでいないので,息絶えて間もなくなのでしょうか?アリもあまり来ていませんでした。

 

ここ数日,見かけ始めたシオヤアブにでも捕殺されたのでしょうか…

 

自然の理とはいえ,本当にはかない命ですね。

同じ個体なのかどうかわからないけど,毎日やって来て,採蜜しているのを嬉しく眺めていたのに。あっという間の一生。

 

この個体は死んでしまったけど,この群れはまだまだ健在で子育てをしているのでしょうね。

自然の営みとは,こんなたくさんの屍の上に脈々と紡がれていってる。

 

社団(きよたKAZEラボ)では,今年もさぽーとほっと基金の事業として「キツネとエキノコックスセミナー」開催します。今年は,昨年の教訓からチラシ作成前から札幌市に申請して無事に後援もいただきました。

 

今年は清田区民センターです。

 

<img src="image.jpg" alt="キツネとエキノコックスセミナー,2023年7月23日(日)14:00~15:30 場所は清田区民センター 参加無料">

キツネとエキノコックスセミナーのお知らせ

 

参加希望のかたは,Googleフォームからお申込みください。

「キツネとエキノコックス」参加申込書

 

今年は会場にWi-Fiがないということで,同時オンライン配信はなしです。

その代わり,後日,セミナー動画を配信いたします。

ご自宅でご覧いただけますので,動画配信ご希望の方も上記フォームよりセミナー開始前までにお申込みくださいませ。

 

今日も読んでくださってありがとうございます。

 

他人には言うけど自分はできるかと言うとなかなかね:認知症の父との攻防

こんにちは。

しばらく森ばなしでお腹いっぱいなかたがた,どうもすみません。

 

今日は久しぶりに人間ばなし(笑)

人間のはなしをするのは得意ではない…というか「好きではない」が正しいかな?

還暦目前になって,そんな自分の性格にやっと気がつきました。

人間ほどめんどくさいものはない。そういう自分も人間なので,やれやれな自分を時々持て余しています。

 

昨日,自宅から車で20分ほどの少し離れたところの交番のおまわりさんから電話がありました。迷子になっていた父を保護しているから引き取りに来てほしいとのこと。

 

ついに来たか。

いつかはあるかもしれないとぼんやりと予想していましたが,実際に直面すると予想以上にあたふたするものですね。

 

今回も,いつもお世話になっているご近所のお友だちにテルモを見て頂いてる間に,タクシー飛ばして交番まで行って来ました。

 

父は

「いやあ,迷子になったんだ。今はもうここからは帰れるけどな。」とけろっとしてました。

若いおまわりさんから

「歩くのは体にいいからいいけどね,知らない所はあんまり行かないほうがいいよ。」とたしなめられると

「おんなしとこ歩いてても面白くないからサ。行ったことないとこに行きたいんだワー。」

まったく悪びれるふうもなく,ニコニコと会話してました。

 

迎えのタクシーでは,運転手さんにカクカクシカジカと事情を問わず語りでおしゃべりしながら来たので,運転手さんは交番前で待っててくださいました。

 

父を連れて,タクシーに乗り

「おまわりさんも言ってたけど,知らないところには行かないでよ。」

「ああ,こんなことあったから今度からそうする。」

などとちょっと理解したのかと思ったんですが

色々喋っているうちに,今はすぐに自分の家(つまり私の実家)には戻らず,私の家で待っててもらって父ちゃん(つまり私のオット)が帰ってから送っていくことになると話したら

「ええ?お父ちゃん何時に帰るのさ?」

「7時半ぐらいかな?」

「いやあ,そんなには待てられないから,それだら歩いて帰るワ。」

 

事情を知りつつ話を聴きながら黙って運転していた運転手さんが,ここでブーッ!と噴き出して笑ったのは言うまでもありません。

 

私はと言うと怒ったって意味がないのは,百も承知ながら

「なーに言ってんの!!そんなことしたら,また迷ってわからなくなるしょ!やめてやめて!!」とまあ大声になってるというね…

 

認知症のひと相手に,真剣に腹立てたって逆効果なんだから。

どこ吹く風で「へーえ,そうなの。(´∀`*)ウフフ」とかって対応しなさいヨ~

なんて,常々,母に言うてるワタシがこれですよ。

 

その後も,車内で似たような押し問答を父と娘で何度かやってるうちに自宅到着。

父も渋々,うちで待つことに。

なんせ,朝9時に出かけて一件落着でうちに着いたのが午後5時ですから。

当然,飲まず食わずなわけでとりあえずご飯作って一緒に食べました。

 

「トイレはどうしたの?」と聞くと

「トイレはさ,あちこちの公園にあるから。」とこれまたけろっと答えてました。

こはちゃんと公衆トイレを利用してた訳か…そのへんで用足してなくてよかった。

まだそこまでひどくはないらしい…とちょっと安心。

 

認知症の父と「攻防」してるようじゃダメなんだよなあ。

わかってはいますが,直面すると感情が先走ってしまうもんですよね。

 

 

子育てもおんなじだったなあ

そして,テルモが来て激しい拾い食いしてたときもそうだったなあ

イライラしても何の解決にもならないどころか,逆効果なのはよくよくわかってる。

けど,できないジレンマに半べそになってたもんです

 

そんなとき,支えてくれたのは犬の学び舎のメンターであり,多くの学びを重ねた先輩たち,お仲間です。

 

認知症家族にも,そういうピアサポートありますよね。

でも,当分はそういう気分じゃない。

 

お世話になったヘルパーさん,ケアマネージャーさん

ご近所のお友だち,タクシーの運転手さん,公園近くで父を見つけて通報してくれたご親切なかた,交番のおまわりさん…あと,きっと気がつかないところでいろいろお世話になったみなさま

 

本当にどうもありがとうございました。

これからもますますたくさんの人たちにお世話になることでしょう。

 

人間ひとり,生まれてからこの世を去るまで

いろいろ難儀なもんですね。

 

さ,気を取り直してテルモとだらだら散歩します。

img src="photo.jpg" alt="大きなハルニレの木。高さ10メートルぐらいか?根元はいくつにも枝分かれして株立ちしている。"

テル散歩の公園でよく見ている大きなハルニレ(たぶん)

 

今日も読んでくだあってありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間も生きものである:人と犬をひとつの物差しで優劣決める無意味さ

こんにちは。

こないだの土曜日,美唄にある安田侃彫刻美術館「アルテピアッツァ美唄」にテルモと一緒に行って来ました。

 

ほんと,良いところでお昼から閉館時刻まで,ただただその場にいることに全身全霊で浸ってきました。

 

何かやるのでなく

いること

 

to do でなく to be

 

この贅沢さを体で堪能しました。

これも,アルテの自然と安田侃さんの彫刻が作る空間が

安田さんたち作り手が企んだとおりだったからに違いありません(笑)

 

今を生きるすべての人が、無心に、自由に、思い思いの時間を過ごすための芸術広場です。(アルテピアッツァのHPより)

 

無心に

自由に

思い思いの時間

 

を過ごせる場所でしたよ。

 

森と廃校になった校舎とそこに集う子どもや大人が織りなす風景は美しく,写真もたくさん撮りましたが,あえてここには写真は載せないでおきます。

 

どうぞ機会を作ってぜひ足を運んでみてくださいませ。

 

そして,アルテに置いてあったパンフレットで中村桂子さんという生命誌の研究者の存在を知ったこと。これが今回の大きな大きなおまけでした。

 

2022年8月にアルテピアッツァ美唄30周年記念講演として,中村さんがアルテでお話しされました。

その講演録が26頁の小さな冊子になって,アルテに置いてありました。

それを帰ってから読んで,これまで中村さんというかたを存じ上げなかった自分を後悔しました。でも,ここで知ることができて良かった。

 

中村さんはJT生命誌研究館の創設者でもあり,副館長,館長を経て2020年からは名誉館長に。

JT生命誌研究館は,少し前から気になる存在ではありました。

ダニ研究の大家,青木淳一先生の寄稿を見つけたのがJT生命誌研究館だったのが,気になるきっかけです。

 

YAMAP代表の春山さんが,つい最近,中村桂子さんと対談されたようです。

YouTube動画もあります。

 

 

 

yamap.com

 

yamap.com

 

「人間も生きものである」

 

当たり前だけど,そのことをすっかり忘れてしまった現代人。私もそのひとり。

でも,犬のテルモを迎えたことをきっかけに始めた犬の学びは,どんどんと外縁を押し広げて,今は自然と人間ということも学びの対象になりました。

そして,森ばなしなんか延々話しちゃっているワタシです(笑)

 

 

中村さんが,対談冒頭で次のような主旨のことをおっしゃいます。

「アリとライオンを一直線に並べて,どっちが一番か二番かなんて決めることは無意味。」

 

まったく!

 

ほら,また犬学アタマの私は,こんなセリフを聞くとアレを思い起こすわけです。

 

人は犬のボスになれ。

犬に侮られるな。

人は犬よりも上位だとわからせろ。

 

アホだなあって鼻で笑いたくなります。

 

 

生きものであることを忘れた人間。

 

そういえば,木こりの足立さんも似たようなことおっしゃってましたね?

 

人は森のこと、自然のこと、地球環境のことを忘れすぎてしまった。だからまず思い出さなきゃいけないんですよ。

 

前回のブログでも紹介したこの記事↓からの引用です。

markmag.jp

 

不思議なことですが,学び続けていると,別なところで見つけた欠片とそれとは無関係そうなところで見つけた欠片が実はつながっていることに気づく。

これはよくあることで,そういう発見をすると嬉しくなりますよね。

学び続ける楽しさです。

 

 

写真は載せないと言いつつも一枚だけ(笑)

img src="photo.jpg" alt="カフェ外席はトドマツの大木が並ぶ林とつながっている。程よく太陽の光が地面まで降り注いでいるので足元にも多種類の植物が豊かに生えています"

アルテピアッツァ美唄のカフェとつながるトドマツやカラマツの林

森にハマり始めている初心者として,このトドマツの林はうっひょーい!と心躍ります。トドマツが大好き。トドマツが生えているこの場所も大好き。

 

森を一緒に歩きたい友人がいます。彼女,白杖walkerだけどこういう森なら,私のヘタなガイドでも一緒に行けるだろうかな?

 

イオンの森見て歩きのときも,頭の片隅で『ここを彼女と一緒に歩くには??』という疑問と道連れでした。

 

次回は,そんな話もしたいです。

 

 

 

 

今日も読んでくださってありがとうございました。