7月8日に動物愛護法改正に関連した犬猫の寝床の広さについて書きました。
7月10日に環境省の検討会でその続きが検討されました。
そこで飼育のための施設や設備の基準について素案が出ました。
それによると、犬猫には寝床とは別に運動スペースを設置することとその数値基準が出されました。
それについてこちらの記事に詳しく書かれています。
Twitterでは動物関連業界団体が提案した寝床サイズが小さすぎると批判されていましたが、環境省は今回はもっと大きなサイズを出してくれました。販売業者の提案だけでなく動物福祉的サイドからの意見を採用してくれてよかったと思います。
シェアした記事にもあるように、今回は劣悪環境で繁殖・飼育する悪質業者を淘汰することになんとかつながってほしいです。
ケージの床についても金網だけでなく足をケガせず動きやすいように配慮することも言及されました。
金網の小さいケージを何段にも積んで、天井から糞尿が降ってくるような環境は許されないということです。
今回の改正では、飼育環境について次のような点について出来る限り具体的な基準を設けようとしているそうです。
- 飼育のための施設・設備
- 動物関連業者の従業員の数
- 飼育環境(温度や明るさなど)
- 健康と病気治療
- 輸送と展示
- 繁殖方法や回数・親となる犬猫の管理
- その他
ケージや運動スペースの広さだけでなく温度や明るさなども検討されますし、動物のお世話をする従業員の数も重要なポイントです。 実際に法律が施行されるのは来年2021年6月以降になるようです。 こうした動きに応じて、基準を満たさない悪質業者が今後どういう動きをするか気になります。 基準をオーバーしてしまう犬猫がどうなるのか… こっそりと動物保護団体に渡るようであれば、それはまだマシな方なのかも。 一番心配なのは、遺棄・殺処分。 今後も動向を見て行かなければいけませんね。