DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

動物福祉と人間の福祉は地続き

こんにちは。

ナニカメムシ?
先日、見つけたビビッドカラーなやつ、アカスジカメムシですって。
見たまんまの命名ですな、分かり易い。

札幌は今日は朝から雨で午後から上がって散歩に出ました。
が、雨雲が低く覆っているし寒いし、テルさん気乗りせず排泄のみで帰宅
10歳の誕生日を過ぎたら、さすがに雨の中やこれから降るかも?という天気では、あまり歩きたがらなくなりました
7歳でうちに来た頃は雨でもへっちゃらでルンルン散歩したけど、あれは実は一時的ハイテンションだったのかな(^^)?
飼い主的には楽といえば楽ですがちょっと寂しいですね。
命あるもののサダメですからその流れに身を任せるしかない…のかな。


2020年1月に受講した動物福祉の研究者David Fraser博士のセミナーを思い出します。
博士は動物福祉を考える時、人間が持つ側面の重要性を強調されました。
つまり、同じハードウェアのもとでも動物福祉のアウトカムは異なるのだと。
ソフトウェアとしての動物に接する人間の特性について好ましい7つの特徴を上げられました。
その中のひとつに、飼育者の性格があります。
乳牛の搾乳量とストレスの間には関係があるという研究を紹介され、牛から好まれる飼育者は、自信があって内向的な人。あまり大きな表情や表現をしないが、びくびくせずに落ち着いている人だということが導かれたんですって。
ただし、まだこれは、種によるものなのか、牛のみにみられるのかは研究途上だとか。

でも、犬も似たところがあると思います。
動作がゆっくりであまりおしゃべりでなく静か、だけど自信があるどっしりした人が好きですよね。

私もそんな人物目指して修行中

David Fraser博士の2年前のレクチャー動画です。




(残念ながら、日本語字幕ないのですが英語字幕つけて速度を落として見るとなんとなくわかりそう…かも

このお話の冒頭に1998年にマレーシアで流行し始めたニパウイルス感染症のことが出てきます。
これについて少し調べてみました…

森の果樹が不作だった年に、これを食性とするコウモリが人里近くまで現れるようになり家畜豚と接点を持つようになった。元来コウモリを自然宿主としていたウイルスが豚に感染した。
それはやがて人に感染。さらに豚を介さず、人から人へ感染するようになり大流行。
最初の感染者の出身地のニパ村の名前をとって二パウイルス感染症と言われたそうです。
この感染症はその後も断続的にバングラデシュなどで流行しており治療法がないとか。
予防策としては感染豚に接触しないことと、オオコウモリを食さないことだそうです。


森の果樹が減ってしまった原因はなんだったのだろうかと気になりますが。
この成り行きを読んで、はっとしませんか?しますよね?
今、私たちが経験している未知のウイルスによる様々な苦悩。
ニパウイルスよりも規模は断然大きいですが、これは初めてのことではないということですね。

動物を介して人間の健康と生活に深く影響をもたらす新興感染症の出現。
これからもこのリスクは避けられないのでしょうか。

これを見ても、動物福祉=動物が本来あるべき生態系の中で種として一生を全うできることと、人間の福祉は無関係ではないことが想像できますね。

新しい生活スタイルなどがいろいろな人たちから提唱されますが、根本的なところはどこにあるのだろう?これからも考えていきたいです。

テルモのおかげで、異なる種と共同生活するという贅沢をさせてもらっている人間のひとりとしても、恩返しという意味も含めこれからも考えてみたいです。



ははは
今日は本当は2020年限定版ソニーの犬型ロボットaiboについて書こうと思ってたのに…
思わぬ方向に帰着してしまった
aiboの話はまた明日