DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

ちょうどよい距離感で

お菓子箱で遊ぶ
朝夕散歩とも、町内パトロールだけのあっさりコースで終了したテルさん。
室内でお菓子箱でおやつしました。
先日、来てくれた旧友がお土産に持って来てくれた箱ですよ。
もちろん、中味は父ちゃんと母ちゃんが
箱はテルモいいものもらって良かったねえ。
お菓子箱で遊ぶ2
あっという間に箱を上手にやぶっておやつゲットしてました。
これも採食エンリッチメントのひとつ…かな

最寄り公園にはキタキツネがいることはすでに何度かブログに書いています。
心配ですね…
20数年前に札幌に住んでいた頃は、道民といえどもキタキツネに遭遇するのは、道東の人家が少ない山道を走っている時だけだったように覚えています。
それも、出会うとやっぱりとっても珍しくて、「キタキツネ見れた!」ってはしゃいでました。

それが、今では住宅街の飲食店前駐車場で見かけてしまう。
テルモの散歩中にキタキツネを見たとき、真っ先に頭に浮かんだのはエキノコックスのことでした。
エキノコックスの卵はキツネの糞中にいます。
高校時代からの友人が獣医としてエキノコックスを研究しているので、時々、フィールド調査秘話を酒席の肴に聞いていました。また、私が新卒で勤務した病院は道内で唯一のエキノコックス症治療をしているところだったので、実際に患者さんにも数名出会いました。
今から35年ほども前のことです。

ということで五箇公一さんのインタビュー記事をシェアします。
2017年10月の掲載記事です。


マダニの話は、私たち犬飼いにとっては決して無縁ではないですね。
もちろん、感染症についてもご存知のとおり…

散歩で出会うキツネについても考えてみると…
私たち人間にとっての20年は世代交代するには短いですが、キツネなら3~4世代くらい交代しているでしょうか?以前には見かけるはずのなかった場所に適応していけるキツネに遭遇するようになった理由も頷けます。
ましてや、キツネに寄生するエキノコックスなら、もう何十代も代替わりしているでしょう。
その間に他種を宿主としても生存できるように変異or進化していても不思議ではありませんね。
実際に、エキノコックス研究者の友人は、既に10年以上前に、キタキツネ以外の哺乳類にも寄生している可能性があり、まさにそれを海外フィールドで調査していました。

毎日のように散歩する園内では、明らかに犬でも猫でもない哺乳類の糞をしばしば見かけます。

だからと言って、キタキツネを園内から排除するだけでは解決にはならないことも、五箇さんの記事から想像できますね。

人間界はソーシャルディスタンス真っ最中ですが、人と野生生物にも適正な距離が必要なのでしょうね。

人間は進化したテクノロジーのおかげで、より遠くにより早く移動できる力を得ました。
また、今までは立ち入ることの出来なかった場所へもより(人間から見て)安全に立ち入る機会も得られるようになりました。
その力や機会をむやみに濫用しない「理性」というものが、これからは試されているのではないかなと感じます。