DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

森の獣医さん竹田津先生の本



竹田津実さんの本を読みました。
だいぶ前にキタキツネ、ヘレンの本で有名になった野生動物の獣医さん。
ヘレンは映画化もされました。

しばらくぶりに竹田津先生の本を読みたくなり、Kindle読み放題だったのでキタリスのウーのお話を。

コロナ時代真っ只中の今だからなのか
私が年をとったからか

なんだか一語一語がじんわりと心に浸透して心から今読んで良かった。

野生で親とはぐれて運ばれて来た子リスを育てていくお話ですが、こんな文章があります。




 自然の中で生活できるように育てるというのは、わたしたち夫婦の義務です。ウーをあずかった時から、それを目標に育ててきたつもりです。  ところがウーにとって、ウーが生きていく自然の中で必要な技術を持っていないわたしたち夫婦は、とてもこまった親です。


これを読んで、はっとしました。

さて、犬は?

私達が一緒に暮らしている犬は野生動物ではないので、自然の中でその種の家族だけで生きる訳ではないですね。

犬は人間という異なる種の世界で共に生きていくのです。
子リスのウーのように、いつか自立して自然に帰っては行かないのが犬です。

野生動物との決定的な違いです。

竹田津夫妻は子リスに自分たちはクルミをかじって割ることは教えられないということを悩んだ末に、子リスにクルミ割りを教えてくれるリスのアルバイトさんを募集するという😆妙案を思いつきます。
さて、このアイディア💡うまくいったかどうかは是非、本をお読みください😊

異なる種である犬を人間の世界に迎え入れると、犬の順応性の高さ故に、つい人と同じように見てしまいがちだなぁ…と反省します。

犬は犬。
生まれもった犬としての性質、人との相違点などなど。
それらを必要以上に変えようとしていないだろうか?

犬なのに人間の世界でのやり方に合わせてくれているってことを改めて思ったのでした。