DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

権勢本能に逃げない勇気

こんにちは。

今朝もご近所犬ハスキーちゃんと一緒に散歩に行きました。

 

いつもの公園の木にリスがいました(*^^)わかりますか?

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木にリス発見!

人間ふたりは大興奮だったけど、犬たちは地面の匂い嗅ぎに忙しくて、まったく気づかない( ´艸`)アハハ

 

学び舎の学友さんとオンラインおしゃべりしていて、「この本いいよね~。」と意見が一致した本から一冊。
(いいよね~な本はほかにもたくさんあります^^)

 

honto.jp

 

著者の辻谷秋人さんはフリーライターさんで犬の専門家ではないのですが、犬に関する新しい本を読みこんで、最新知見を整理してわかりやすく書かれています。

 

part2~3では、昔から巷で言われている犬の「権勢本能」とか「支配性理論」の誤りについて説明されています。

そして、犬のさまざまな困った行動の原因を権勢本能という言葉を使うことで、誰にでも簡単に理由付けされてしまう危険を『「正確なわかりにくさ」より「不正確なわかりやすさ」の方が、ぼくらの心に容易に入り込む(p119より)』とおっしゃっています。

 

さらに、犬の問題行動といわれているものは、犬ではなく人間の行動に問題がある。

けれでも、そのことに気がつかないか、それを指摘されて憤慨する飼い主が、犬の権勢本能のせいにすれば、自分が傷つかなくて済むのだと。

 

これ(≧▽≦)

なかなか飼い主には耳が痛いけど、やっぱり犬という異種の動物と暮らすものの責任として、誠実に謙虚に受け止めたい指摘ですねえ。

 

正しく犬を理解しようとすると、やはりそれなりの分量の勉強は必要で、時に難しいこともありますよね…犬に限らずなんでもそうだけど。

 

辻谷さんは「正確なわかりにくさ」こそが面白さだともおっしゃっています。

 

同じ動物である人同士でさえよくわからないのだから、犬のことがよくわからないのはあたりまえのことだ。よくわからないから、何とかわかろうとする、考える、想像する。だから面白い。

 権勢本能というわかりやすい言葉に逃げない勇気をもって、犬に対したいと思うのだ。(p120より)

 

そして、そんな根拠のない権勢本能の言葉に振り回されて、意味のないやり方で犬と暮らしていたら、人も犬も幸せになることができないと。

 

意味のないやり方とはたとえば、こんな…引用しますね。

 

 

5犬に飼い主の目を見つめさせてはいけない。

6犬を抱きしめたり、優しく撫でたりしてはいけない。

7何らかのしつけをする以外、犬と触れあってはいけない。

8仕事や買い物から帰ってきたとき、犬に「ただいま」の挨拶をしてはいけない。

9朝一番に「おはよう」の挨拶をしてはいけない。犬の方から飼い主(群れの最上位)に挨拶をするべき。(p120-121より)

 

まさか、やってませんよね(≧▽≦)?

 

今日も読んでくださってありがとう♡

では、また。