DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

これも社会的参照?

やっと光回線の工事が完了してネットで動画も見られるようになりました
でも、まだまだ家の中の小さな環境整備が追い付いていない
収納を工夫するとかけっこう好き

引越しで何十年ぶりかで津軽海峡を船で渡りました。
高校の修学旅行以来じゃないかなあ?

車から船室までの移動は船備え付けのカートで移動。
どんなカートかわからないので心配でしたがなんとかなった。
チャーリードッグスクールで学んで来て良かったと思いました
これはまた別の機会にご報告しますね。

今日は航行中の船室の中でのこと。
とても大きな船だったんですが沖に出るとけっこう揺れたんですよね。
テルモはやっぱりびっくりして室内を所在なげにウロウロし始めました。

「テルさん、ここでダウンしよう。」と声かけますがウロウロ。
私自身もちょっと船酔いするかもなあと…
船酔い予防は寝てしまうに限ります

そこで、テルモに声をかけるのはやめてベッドに寝転がりました。
すでにドライバーの父ちゃんは本気モードで寝ていましたから人間ふたりとも揺れはそっちのけでグーグー寝てる

遠のく意識の向こうでテルモの気配をうかがっていましたが、どうやら伏せてくれたようでした。




この本のコラム(p59)から。
1歳ぐらいになる赤ちゃんはどうしたらよいかわからないとき、お母さんなど大人の顔を見て行動することを「社会的参照」というそうです。

犬でも実験によって似たようなことがあるらしい。

風でひらひら揺れるテープをつけた扇風機がある部屋に犬を入れて様子を観察する実験。

扇風機に対して怖そうにふるまっている飼い主の犬は、楽しそうにふるまう飼い主の犬よりも、じっとして動かない時間が長かった

そうです。これは


何か不安を感じる場面では、その対象に対する飼い主の様子を窺おうとし、また飼い主の怖がるような様子から異変を感じ取っていたと考えることができる

と解釈できると。

船内のテルモが本当に私たちの行動を参照したのかどうかはわかりませんが、犬はそういうこともできるという可能性のひとつかも。
というか、だったら良いなあ…って感じ

このコラムのタイトルは「犬は空気をよむ?」


菊水健史先生と永澤美保先生のこの本、犬のプロではない飼い主こそ読むべき本トップ3に入ると思います!(もちろん、プロの方は読まれているでしょうけど

犬と暮らしているとよく出くわす場面を研究で裏付けて解説してくれています。
菊水先生ご自身も大の愛犬家ということでシンパシーを感じるところ満載。
130頁とコンパクトですが科学的で心温まる素晴らしい内容です。


ぜひぜひ