だいぶ前から犬の学び舎で推薦本になっていた本です。
やっと読み終わりました。
わあ、もっと早く読めばよかった!
犬をこれから飼おうかなと思う人にも是非おススメの1冊。
これを一冊読めば、犬についての最新知識があらかた勉強できます。
著者は自分のことを「一介の飼い主」と呼んでいますが全然違って!
犬を知るために、今まで読んで来たいくつかの本にあるエッセンスはたいてい書かれています。
参考文献リストは学会誌も含めた全50冊がまたひと財産。
しかもその多くは2000年以降に執筆された新知見を豊富に盛り込んだものばかり。
動物行動学もちろん歴史、解剖生理学、認知心理学、社会学、さらに諺のような民俗学的要素まで広くカバーしています。
もっと犬を勉強したい人は、このリストにある本から面白そうなのを選ぶと良いと思います。
この本は、大きく分けて2部構成。
前半:支配性理論(本書では権勢本能理論と名付けている)に対する反論
後半:犬が人と共進化して共生が可能になった理由
ところどころに愛犬コテツの行動と著者とのかかわりを描きながら考察しているのがほのぼの楽しいです。
『犬あるある』にニヤニヤしながら読みました。
犬という異なる生物種なのにひとつ屋根の下でともに暮らせることの奇跡に
あらためて感謝したくなる一冊です。
ぜひどうぞ~!