DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

マーキングから考える犬のcontinence…エトセトラ…

今週、唯一の晴天、久しぶりのおてんとうさまが有り難い有り難い(*´ω`*)

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犬と暮らしている方には賛同いただけるでしょうか。

犬のマーキングってすごい。

あんなふうに「ここ!」と思ったところに

チビチビと小分けに出すって

にんげんさまにはちょっとムリなんじゃないかな(+_+)

 

でも犬はできる!

その自制(continence)力といったらハンパない。

 

つまりcontinenceという点でみると、犬はかなりデキルやつ。

犬ならずとも、自然界で生きている動物たちにとっては

排泄って生存や繁殖にかなり直結した重要イベントだったりしますよね。

 

病気でもない限り

いつでも

自分の想い通りの場所で

正確に狙いを定めて

適正量をpeeなのヨ( `ー´)b

 

トイレトレーニングをしていると

失敗が続いて『キーッ<`ヘ´>!』となってしまうこと

ありますけど、相手はまだ子どもちゃん。

それに、ニンゲン的には「失敗」でも

イヌ的には失敗しているなんてサラサラ思わない。

 

「犬用マナーパンツ」って売ってますが

特殊な数少ないケースをのぞいて

そもそもその「マナー」って人間都合なので。

犬にとって本来の排泄のありようとはまるで異次元。

 

人間にとっての「公共の場所」で犬が排泄したら

間違いなく他人に迷惑。

 

でも?

犬にとってその「公共の場所」って

犬らしい暮らしをするために

どうしても不可欠な場所?なの?

 

マナーパンツを履かせても行かなければ犬のQOLが落ちる?

 

人間に同行して人間を助けるのがお仕事の犬なら

それもあるかもしれない。

(お仕事犬はcontinenceを保てる犬が選ばれるのでパンツはいてないけど…(^_^))

 

家庭犬はどう?

 

 

「犬らしさ」と「人間の世界で暮らすこと」は

いつもシーソーのような流動的で微妙なバランスの上にある。

どっちかにガッツリ傾きすぎないように。

というか、犬には選択権なくわが家に来たのだから

できれば、犬の側に少しアドバンテージあげてもオッケーじゃない?

 

マーキングつながりでスタンレー・コレンさんの本からちょっと面白い文章を…

 

honto.jp

 

127頁に犬がマーキングを嗅ぐのを人が新聞を読むのになぞらえて

スタンレー・コレンさんはこんなふうに…

 

もしかすると今朝の新聞はこんなふうかもしれないー「ジジ、ミニチュア・プードルの若いメス。越してきたばかりで交際相手を探しています。去勢済みの方お断り。」あるいは、「頑健な中年のジャーマン・シェパード・ドッグ、ロスコは、彼がボスであること、この街全体が彼の縄張りであることを宣言した。彼は、この主張に異議を唱えたくば、自分の医療保険の払いが滞っていないことを確認すべきである、と述べている。」

 

さらに、著者はこんなふうなことを・・・

人は新聞記事を最後まで読めるのに対して、犬は見出ししか読めないと言います。

なぜなら、たいていは他犬のおしっこを嗅ぐのを嫌がる飼い主から

リードを引っ張られて立ち去らねばならないから。

ひどい時にはお仕置きさえされることがある…と。

 

犬の新聞はさいごまで読ませてあげたい。