まだまだ大荒れの天気が続いています。
暴風雪に警戒の地域のみなさま、どうぞご注意ください
父ちゃんが図書館に予約していた本だそうです。
人気が高いらしく忘れたころにやって来ました。
オオカミの写真集と生態学とポエムのミックスみたいな本です。
オオカミって美しい生き物ですね
著者は、野生動物生態学の研究者で、カナダ・アメリカでオオカミ、シカ、カリブーなどのフィールド研究などに携わっていたそうです。
オオカミの専門家と呼んでも良いのだと思いますが、残念ながら引用文献リストがないので、具体的にはどのような実地調査が土台にあるのかはわかりません。
興味深い生態がたくさんの写真とともに紹介されています。大型本なので写真が大きくて迫力ある~
最後のほうで、人間とオオカミの関係について説明されているなかから引用します。
いくつかの出来事がきっかけとなって、オオカミは擁護されるようになった。野生動物を科学的に管理する方法が進んだこと、土地倫理(人間と自然との関係を「支配ー被支配」ではなく生態学的に平等関係であるとする倫理。アメリカ人アルド・レオポルドにより提唱された)という考え方が生まれたこと、人間自らが環境を破壊しつつつあることが認識されたこと…(後略)(p175より)
新大陸のオオカミは、ヨーロッパから渡って来た人々によって悉く殺され続けた歴史があるんだそうです。
家畜を飼う人の暮らしと、牛や馬など大型の獲物がオオカミの群れにとって容易く手に入れられる絶好の食糧であったこと、この2つは間違いなく衝突のもとであったことは想像しやすいですね。
本で紹介されている「土地倫理」という考え方が生まれる背景にあったもの、人が自然を支配しようとする態度
でも、そうではないということを提唱した人がいたのですね、アルド・レオポルドさん。
日本語訳された本がありましたが、現在取り扱いなしのようです。
(アマゾンでは元の価格の5~6倍の古本がありました^^;;)
どうも公立図書館には蔵書がなくて、近隣大学図書館からの取り寄せになりそう。
犬の世界から支配性理論がなくなってほしいと願っているけどまったくその気配なし。
そして、それは犬と人だけの問題ではなかったということ。
なんでなくならない?ともう少し範囲を広げて探し回っているところで、オオカミの本に見つけた、人が自然を支配しようとする考え方。
たしかにそれは今はもう昔のものなんだけど。
人と動物、人と自然
向き合い方は昔と今では変わって来ている
つねにブラッシュアップしていかなければね