DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

初めに出会う人

こんばんは。
あ~日付がまわってしまった~
熟れ麦
いつも買い出しに出かける農協のお店。
農場では道産小麦の「ゆめちから」が力強く実っていました。
麦の禾(のぎ)っていつ見てもすっくとまっすぐで真っ正直な感じが好きです。
麦が実る頃を俳句では「麦の秋」と表現しますが初夏の季語なんですって。
稲が実るよりもずっと早い時期ですもんね。
麦茶が夏の飲み物なのもそういうこともあるのかな?
それに麦茶にはカフェインが含まれていないので、水分補給としてたくさん飲んでも大丈夫!
昔の人の知恵は素晴らしい。

さて、今日は夕散歩でちょっとテルモのおやつを買いに近くのペットショップへ。
そしたら、ちょうど生体販売のカウンターのところで新しく犬を迎えるご家族3~4人が店員さんから説明されている所でした。
エントランスからすぐなので帰りがけに説明の声が聞こえてきてしまって…。

「…その時はパンと両手を叩いて大きい音を出してください。そうすると犬はびっくりするので止めますから…」

え?
前後は聞こえなかったので分かりません。
何をやめさそうとしている時の説明だったのか…?

吠えなのか?
いたずらなのか?
はたまた甘噛みなのか?

何かやるたびに驚かされて、おおらかな犬ならだんだん慣れて平気の平佐になるか。
気の小さい犬なら恐れおののいて心を閉ざしてしまうのか。

手をパンとしても「それを」やめなかったら?
空き缶でもガチャガチャ鳴らす?
それともフライパンをすりこ木でガンガンガン?

嫌悪刺激を出して何かをやめさせようとすると、その刺激はどんどんエスカレートすることはすでに科学的に証明されていること。
何を隠そう、この私も息子で体験済みです。
叱ってばかりいると、どんどんきつい口調になって、自分も息子もイライラ倍増で負のスパイラル。

でも、私もこうして犬を学んでなかったら、そう言われたらそうなんだなあって思ってやってしまってたかもしれない…

やめさせたい何か…テルモの場合は散歩中の拾い食いでした…
テルモがうちに来たのは7歳でしたが。
幸い、私には動物福祉と科学に則ってアドバイスをくださるメンターと励ましてくれる仲間がいましたので、拾い食いにリードショックしたり恫喝したりワッと大声で脅したりせずに済みました。
言葉の通じない動物が相手なので、焦らずじっくりと時間をかけて。
学ぶのは犬ではなく飼い主です。

それでも、「拾い食いをしないで」をこちらがうまく伝えらるようになるまでは、何度もやっぱり拾い食われてそのたびに「あ~~もう」と腹が立つやら悲しいやらで、つい声を荒げたこともあります、正直言うと。
でも、その時のテルモのなんともいえない悲しいような戸惑ったような顔が今も忘れられません。
テルモも私の不機嫌の意味がわからずに、そこから一歩も動かなくなった時もあります。
『そういう思いはもう二度とさせてはいけない
犬は拾い食いがいけないことだなんて夢にも思っていませんからね。

そんな道を通っての今があります。


犬にとっても人にとっても初めて出会う人ってとても大切。
そのあとがまったく違ってくるから。



子犬が初めて招き入れられる人間の世界。
そこが安心できる場所となるかどうかはひたすら人間次第。
できるなら、犬を迎える前に学べる機会があったらいいなあと思います。


私なら、まず『ここは安心できるところだよ』と伝えたいなあ~。

こんにちはあかちゃんわたしがママよ

ですよ~(ここわかる人はアラフォー以上決定