こんにちは。
今週は最高気温が30℃を超える日もあるテルモ地方です。
でもね、朝晩はからっとした気持ちの良い風が吹きます。
最低気温はうんと下がるので寝苦しいということもいまのところありません。
内地の方には羨ましいような夏でしょう?
昨日、ひさしぶりに散歩仲間のムックと一緒に歩きました。
ムックには比類なき特技があります。
それは道端の草むらに落ちているテニスボールを探し出すこと。
いつもの公園に行く途中に高校のテニスコートの脇を歩く道があります。
部活動の高校生が練習中に逸らしたボールがフェンスを越えてこちら側にときどき落ちています。
そのボールをくわえて家まで持ち帰るのがムックは大好き。
しかも、草むらなので目視で確認できるわけではないのです。
10mぐらい手前から、ムックは『ある!』とわかると急に速度があがり、草むらをワッシワッシと突き進んでいきます。
そして、ちゃんとムックの行く先には黄色いテニスボールが落ちているんです。
ちなみにボールは硬式でないとダメ。
落ちていたボールが軟式だとムックは完全スルーなんですって。
「ムック、すごいね~~!わかるんだ!!」
その感度の高さと正確さに感動!(^^)!
さて、そこからがなかなか大変。
ムックは自らつかまえたその獲物をすぐにそこで楽しみたい。
歩道脇の草むらにどっかと伏せて、両手で器用にボールを挟んでハムハムハムハム…( *´艸`)
ママが「行くよ。」「ママがうちまで持って行ってあげるよ。」と声をかけても、テコでも動かないぞの構えでハムハムハムハム…
昨日は運良く(運悪く?)ボールは2個あったので、くわえて持ち帰るのもけっこう難儀だったせいもあり、ムックさんなかなか動かず。
ママ曰く、一個だけのときはわりとすぐに咥えて家まで持ち帰るんだけど、と。
持ち帰ったボールは、間もなくそのへんにポイっと捨てられ終了(^_^)v…らしい。
うちにもいたいた。
わがやの三代目居候犬の黒ラブ、ソラが、散歩で枝をコレクションするのが趣味でした。
けっこうな長さ、50~60㎝ぐらいある枝をくわえて家まで持ち帰って、少しカジカジしたらそのへんにポイっとして終了。ムックとおんなじだね(^_^)
ムックをなだめたりすかしたりしながら動き出してくれるのを辛抱強く待っているムックのママ。
説得の甲斐あって、ムックはボールの一個を明け渡し大事な大事な一個をくわえ尻尾をゆっさゆっさ揺らしてご満悦で歩いて帰りました。
微笑ましくて心がほわんと温かくなりました。
ママはそれなりに汗汗(;^ω^)だったかな(≧▽≦)
誰にも迷惑かけない。
犬にも人にも危険がない。
時間的にもまあまあ余裕がある。
だったら、
これでいいんじゃないかな。
たとえば、時間に余裕がないとか、ムックが歩道のど真ん中に陣取って通行人の邪魔になっているとか…
どうしても、そこでハムハムさせられない事情が想定されたとき。
どうするだろうなあ?
なんて考えるのは、変態かいぬし的にはすごく良いトレーニングの練習。
実際にはやってみる機会はないけど、頭の中でああかな?こうかな?
シミュレーションしてみる。
もちろん、嫌悪刺激は出しません。
恫喝するとかリードショックやリードジャークなど体罰するとかはNo Good。
こういう場面で、嫌悪刺激を使わず上手に学習理論を活用して「してほしい行動を教えられる」トレーナーさんがいてくれたら、安心して頼れるなあと思います。
どうやって犬にそこから動いてもらうか?
または、そのずっと手前でそれを回避するか?
考えることはいくつかありそうです。
だからって、ムックの得意技を全面封じるということは違うかな?
獲物を探して
見つけて
くわえて
持ち帰る
この一連の作業は捕食行動そのもので素晴らしい環境エンリッチメント=犬にとっての楽しみでもあります。
犬の散歩はそもそもが環境エンリッチメント。
単なる排泄や運動以上のさまざまなエレメントを含んでいますね。
そう。
クリッカーは犬のとった行動に「それ正解だよ。」とタイミング良くわかりやすく教えるための小さいボタン。
人はそのボタンを手に持って押すとカチッと音が鳴ります。
スタンレー・コレンさんのこの本にも書かれています。
犬に新しく何かを覚えさせる際の基本原理は次のようなものだー何であれ、褒美を与えられる行動は強化され、犬がその行動をとる可能性が高まる一方、褒美を与えられない行動は弱められ、犬がその行動をとる可能性が低くなる。
それで?そのクリッカーを持って散歩に行くって?
それはまた、いつか書いてみます(´▽`)