こんにちは。
やらねばならぬミッションを置き去りにして
ブログを書いている母ちゃんです^^;;;
先日、引っ張る犬のお悩みにこたえるトゥーリッド・ルーガスさんの本から書きました。
ルーガス流では、引っ張る犬とどうやって歩けばよいのか?について基本方針は「引っ張らせないようにする」というものです。
ルーガスさんの暮らす北欧もテルモが暮らす北海道も、ともに雪降る国。
冬道は雪が積もるだけでなく、ツルッツルの凍結路面になります。
だから、引っ張りの強い犬と歩くことは、冗談ぬきで命とりになる危険に直面しかねないんですね。
だから、「引っ張る犬」を引っ張らないようにトレーニングすることは人と犬の両方にとって喫緊の課題ともいえます。
どのように引っ張らないようにするか?はぜひ、ご本でご確認していただきたいのですが、その前に。
なにゆえ引っ張るのだろうか?
この疑問はすっ飛ばせぬ(`・ω・´)
テルモは7才でうちに来た時は、今より何倍も引っ張ってました。
『なぜ?』とたずねるわけにはいかないけど
『どんな時に引っ張るのか』は毎回観察すればわかります。
だいたいはこんなかんじ?
- 『ヤッホー!散歩だ!』と嬉しくて気が逸るとき。
- 『なんかある。なんだなんだ?』と興味深い匂いを見つけたとき。
- 『犬だ、犬だ。』と前から犬がこっちに近づいてくるとき。
- 『あ、おじさん、こんにちはー!』と顔見知りの好きな人を見つけたとき。
- 『どこでツーツー(💩)しよー?』と排泄場所を探しているとき。
どれも、犬的には早く前に行きたい理由がある。
そういう理由がある時にかぎって
リードのあっち側にはテルモより速度の遅い母ちゃんがのたのた歩いている(笑)
テルモの速度>母ちゃんの速度
となった時の現象として「引っ張る」という事態になります。よね?
私の速度がテルモと同じ、または、それ以上なら
引っ張る状態にはならずに、リードは緩む。
もしも母ちゃんがウサイン・ボルト並みに速ければ
「母ちゃんがテルモを引っ張る」ですね?( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \
いや、そしたらテルモ、どうするんだろう?
きっと、まったくの妄想でしかないけど
ついてくると思う。
でも、毎度そんなんだとテルモもお疲れになるだろうから、ボルト並みに走る私は、時々、うしろを振り返って「おーい!テルモだいじょぶかー?」と言って、速度を緩めると思うの。
ちがう?お構いなしに時速36キロでぶっちぎります?
それはないよね?
でも、1~5のように走りたい理由があるから、少しは速度落とすけどそれなりに小走りしちゃうかな?
特に5番の理由のときは、「テルモー母ちゃんもれちゃうから頼むヨー。」なんて半べそかきながらお願いして走ってもらうかも(^◇^)?
それ以外なら、なんとか、テルモがついて来れる、でものろのろ歩きではない速さで。
そこらへんは、テルモの様子見ながら、合わせつつ急ぎつつ…。
立場が逆ならそうなるところでしょうかね。
こう考えると
「犬が引っ張る」ってあながち全部だめじゃないよね?って思えません?
ルーガスさんのお国も、テルモ地方も、冬道は安全第一。
だから、危険なら、「ああしてこうして」言ってないで
なんとしても止めねばならない。
そう思ってますし、冬は実際そうしてました。
どんなにリードワークを習って練習したとしても、とっさにそれを出せない状況は必ず遭遇します。
その時は自分が転びながらテルモをねじ伏せてでも身を挺して止めなければなりません。
犬と人。両方の命を守るために。
実際、そこまでの危険に直面するってあんまりないかな?
ないように早目の危険回避も大事ですし。
だから、ボルト並みに犬よりも速く走れるわけではない私は、雪や凍結や泥んこや人通りの多い狭いすれ違いとかいう、難易度高めなシーンではなく、ゆっくり落ち着いて歩けるときに、よく犬の様子を観察します。
『いま、なんで走っているのかな?』って。
でも、引っ張るのは「犬がボスになろうとしている」とか「自分のわがままを通そうとしている」なんて、ヘンテコリン理論で理由付けしてしまったら、そこで思考停止になってしまう。
自分の犬がどんなときに走りたがるのか?観察するチャンスすら逸してしまう。
そんなのもったいなすぎる。
なんのために犬と暮らしているんだか…
テルモが来たばかりの頃は、できるだけ安全な道を選ぶようにして、テルモの後ろを頑張って走ってました。引っ張る状態にならないように。
だから、ほんと疲れました^^;;;
でも、あの頑張って走った時代があったから、今、テルモがなぜ走っているかだいたいわかるようになりました。
そして、もっと変わったことは、テルモが私に合わせてくれるようになったこと。
私がウサイン・ボルト並みでテルモがあとからついてくる散歩だったなら
私がしたであろうこと…相方にそこそこ合わせる。
テルモはそうしてくれるようになったんです。
犬ってすごくないですか?
リードがピーンと張って常に「犬が人を引っ張る状態」にならないように、走って後ろからついて行くと、やがて、犬のほうから人に合わせてくれる。
もちろんね、テルモがお年を召したってこともある。そこは否定しません。
だけど、大切なのは「一緒に歩く」ってことじゃない?
犬の散歩は犬だけが歩くわけでも、人だけが歩くんでもない。
一頭とひとりが一緒にするもの。
犬はそこんとこちゃんと了解してくれる。
そういう動物。
そう思いませんか?
だからね、散歩の引っ張りをどうこうするのは、リードつけて外を歩いているときのハウツーだけじゃないなーって。
犬と私。
どういう関係になるのかってことがハウツーと一緒に、ずっと考えることじゃないかなー。
とは言ってもちゃんとリードワークには理論と技術があります。
一朝一夕では修められない深遠な技の世界が…
あ、ここから先は変態さんの世界なので、ぜひのぞいてみたいという奇特なお方はまずは、こちらのご本を読まれてみてくださいまし。kindle読み放題でも読めます。
夏目真利子著「目指せリード使いの達人ー犬と手をつなぐように。リードは絆ー」kindle版