犬の学び舎で紹介されたナショナル・ジオグラフィック別冊の最新刊。
5日前に発売されたばかりのピッカピカです!
最寄り書店に置いてあったので即買いしました。
さすがナショジオ!
全頁カラー写真だし、何よりも内容が最新なうえ読み易いです。
ひとりでも多くの犬の飼い主さんに読んでほしいなあと心から思いました。
タイトルにしたCanis lupus familiarisは、イエイヌの学名です。
タイリクオオカミの学名はCanis lupusで、イエイヌはひとつの独立した種ではなく、Canis lupusの亜種だそうです。
ずっと言われてきたように、犬の祖先はタイリクオオカミであることは間違いないです。
だけど、
『だから、犬を飼う時には人間がボスにならなければいけない』というのはまったくの幻想で大きな過ちであることは、もう20年以上前から疑いのない事実だということ。
ナショジオでもそれが何度か出てきます。
日本が特別にここの更新が遅れているのかなと思っていました。が、2020年になってもまだナショジオにもこうしてしつこく書かれているのは、海外でもまだ誤った古い知見の更新が進んでいないのかもしれません。
ネットで検索する犬の情報は、多くがこの誤った知見が訂正されぬままです…悲しいことに…。
結局、この過ちを訂正されぬままで一番不幸なのは、犬たちであり、その飼い主さんたちです。
ナショジオには、「この世に犬という存在を生み出した以上は、人間は彼らを無条件に愛そう」という主旨のメッセージが何度も登場します。
その必然性を十分納得できるだけの最新研究結果も豊富に示されています。
昨日は、きたやまようこさんの児童書「りっぱな犬になる方法」を犬と仲良くなりたい大人のかたにもおススメしました。
大人はそれだけでは物足りないはずなので、こちらのナショジオ別冊「犬の能力」を犬を知るベースラインに!
何冊分かの訳本や研究論文を個々それぞれに読んだぐらいの内容がぎゅっと詰まっているとってもコスパの高い一冊です。
お近くの書店にも今ならまだペット関連雑誌の棚に並んでいると思いますのでGO!ですよ~(^^)