DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

母チーターは子どもを叱らずに教える?(その2)

こんばんは。
キュウリグサ?
朝ん歩のときマクロレンズで撮影(相変わらずフォーカスが下手)。
2~3㎜ぐらいのちっちゃな花
テルモ母調べではキュリグサだと思うのですが。
この本↓で調べてみました。



開花時期が春となっていて、そこだけ合わない。
このところの高温で咲いちゃったのか

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昨日、チーターの母親が子どもを叱らずに、やってはいけないことを教えたと書きました。


教えたというよりも、子どもチーターが自然の成り行きから学んだというほうが正しいのかな?

母親が狩りをしている最中に「急に飛び出す」というミステイクをしたために獲物にありつけなくなったという経験をした子どもチーターの話でした。
次の狩りでは母親が狩りをしている間は飛び出さずに繁みでじっとしているようになった。
また飛び出せば、ごはんにありつけない。生死にかかわります。

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犬に何かを教えたい時にこのパタンは使えるか?
考えていました。

ごはんをあげないなんて非人道的なのでちょっと無理…あり得ない?
(自然の中で生きる野生動物というのは本当に厳しいですね。)

本当に?
テルモはこんなことあります。


ごはんを入れた器を持って行ってあげようとしたら、待ちきれないテルモが立ち上がって飛びついて来ようとしました。飛びつかれると咄嗟に避けようとして器からごはんをこぼしたり、当たり方によっては器ごと吹っ飛ぶかもしれないので『それはちょっとやめてほしいなあ』なので…

立ち上がって飛びつきそうになったら、あげようとしていた器をすっと引っ込めてしまいます。

飛びついたら、ごはんがなくなった

テルモは『あれ?』って感じで見上げています。
静かにしているので気を取り直してごはんをあげようと器を持って行くと、また飛びついたので、また引っ込めます。再びの

飛びついたら、ごはんがなくなった

ですね。
2回やれば、もうテルモは十分に自分の行動(飛びつく)とごはんをもらえるかどうかの関係を理解しています。
そこで、3回目、ごはんの器を近づけた時にはもう飛びつかず、じっと器が床に置かれるまで待っていました。

次のごはんの時もまた、飛びつきそうだったらごはんを引っ込めると、今度は1回目ですぐに飛びつくのを止めます。以後は、ごはんの器めがけて飛びついてくることはしなくなりました。

目を三角に釣り上げて「ダメ!」とか「こら!」とか恫喝しなくても大丈夫
ただ淡々と、飛びついて来たら器をひっこめるだけ。
犬は自分の”行動”とそれによっておこる”結果”の関係をわかってくれます。

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話は変わりますが
うちでは今はごはんの前に「まて」をさせていないんですが、預かり犬がいた時はやっていました。
介助犬の場合は車椅子や手足が不自由な人がご飯をあげるので、飛びついてきたら危ないという実質的な理由がありました。

では、家庭犬は?

ごはん前に10秒以上もヨダレだらだらで待たされているワンコを動画で見たこともありますが。
私だったら、美味しいご馳走を目の前にあんなふうに待たされたら怒っちゃうなあ
軽い嫌がらせか何かの罰ゲーム?


そんな理不尽にも犬は黙って言うことを聞かないといけない?
こういうところに『見えない支配性理論』が潜んでいるような気がしてしまうんですが考えすぎかしら?


ところで、また話が変わりますが「まて」ってふたつ意味があるかもですね?
今やっている行動を止める「Stop」という意味と
じっと待機する「Stay」という意味。

犬には紛らわしいかもなので私は分けています。
ついでに言うとStayをさせたい場面では敢えて「Stay」という号令はかけないことにしています。


これらはトレーニングの専門領域なので、私は犬の学び舎で教えてもらいました。
ネットからでは必ずしも正しい情報ばかりとは限らないし、そのやり方が「うちのコ」に合っているかはわかりませんものね。
誤ったやり方で不利益を被るのは犬なので…。