DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

母チーターは子どもを叱らずに教える?

こんばんは
ミズナラのどんぐり
ミズナラのどんぐりも大きくなってきました。
今日は暑かった~。珍しく夕散歩から帰ると日が落ちてました。
それでも汗びっしょりになりました。

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録画していた地球ドラマチックをやっと見ました。
サバンナの動物たちの子育て。



チーターの子ども3頭が母チーターの狩りについていく場面でのこと。
チーターが獲物を見つけて、気配を殺して静かにゆっくり獲物に近づいているその時。
本来は繁みでじっとして待っているはずの子どもチーターの1頭が不意に飛び出して駆け出してしまいます。
そのために、獲物の草食動物に気配を察知され逃げられてしまいました。

あ~残念お腹をすかせた子どもらと母親は餌にありつけず。

この場面で、獲物に逃げられた母チーターが子どものところに戻って行く姿が映るのですが…。
もし、人間の親子だったら?
「今、飛び出しちゃだめでしょ」と一喝するんじゃないかな?
少なくとも私だったら叱ってるだろうなあ。

でも母チーターは叱りません。
何事もなかったかのように子どもらのところに戻って来ただけ。
それを見て「おお!」と思いました。
その代わり、おなかをすかせたまま我慢するという結果が待っている。

そして、また後日、次の狩りのチャンスが来るのですが、今度は飛び出すことなく狩りに成功して獲物にありつけました。前回の経験で子どもチーターは、「飛び出したら食事にありつけない。」ということを学んだのでしょう。

初めの狩りでの子どもチーターの行動は

「獲物→飛び出した→獲物なし」

でした。

でも次の狩りでは

「獲物→飛び出さない→獲物あり」

になりました。

叱られなくても、あるはずだった餌が得られなかったという経験によって、母親が狩りをしている間に自分はどうすれば良いのかを学習したのかもしれません。

この解釈が間違いなければ、これも学習の原理に従っているのですよね。

このように、動物は罰や叱りを与えることなしに、やってはいけないことを子どもたちに教えることが出来ます。
だから、人間だって犬にも(もちろん人間にも)罰や叱ることなしに、やってはいけないことを教えることが出来ると思うんです。

そのためには、まず自分が犬の行動(好ましい場合もそうでない場合も)のあとにどうしているか、自分自身の行動を分析することが必須です。
失敗したのは、犬じゃなくて自分だったかも?って気が付くはず。
それってちょっと辛くなることもあるけど、でも自分の行動を変えればいいのだから要は自分次第。
犬の行動を変えるよりずっと易しいんじゃないかな…