DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

毎日が発見、小さい積み上げが次の展開を約束する

こんにちは。

つい見てしまうオリンピック

今日は、男子スノボおめでとう!!

 

 

テルモはまだ術直後なので、術前よりも痛みが強そうで3本足移動。

 

立ち上がっては、戸惑った表情でしばらく立ち尽くし

やっと意を決したように1,2歩あるいては、また立ち尽くし…

 

 

それでも食欲はあって、ふやかしたフードを食べてくれました、よかった。

排泄もギリギリまで我慢しているんでしょう

痛くても、いつものお風呂場トイレまで歩いて、たーーーっぷりと^^;;

 

「わあ!エライねー!がんばったねー!」

もちろん、ご褒美のおやつも。

 

本日の2回目も立ち上がりから30分ほどかかって排泄できました。

足が痛そうだしアンバランスなので手伝おうかなと思って隣で体を抱きかかえようとすると立ち止まってしまうテルモ

『あれ?まだ今じゃないのかな?』と思いちょっと離れる

 

そんなことを2回ほど繰り返して、少し本人に任せてみようと私は離れてソファでリラックスし始めたら

 

それを待っていたかのように、3本足でスタスタスタと歩いてトイレに行き排泄していました

 

その後ろ姿を遠くからそっと眺めていて感じたこと

 

テルモだって自分でやりたいのかもなあ…

あっぱれ!

テルモのプライドみたいなものがじわじわ伝わってきました

 

 

排泄トレーニングでは、うまく排泄できたあとどうするかいろんな意見がありますね

  1. 言葉で褒める(二次強化子)で十分
  2. おやつ(一次強化子)もあげましょう
  3. 排泄すればスッキリ感それ自体がご褒美の役目があるから褒めもおやつも不要etc…

 

それぞれ行動の理論的には間違ってはいないと思えるし

私もどれがいいのかな…と考えた末、結局は2番でやってきました。

 

2番にした理由は、

テルモはうちに来た頃から尿pHが高くいずれ尿路トラブルが出るかもしれないこと

シニアになって足腰弱れば排泄に難儀するかもしれないこと

などから、少しくらいの障壁があっても、排泄のあとにはおやつがもらえる

だから頑張っておしっこしよう、そういうモチベーションは悪くないだろうと。

 

今は褒めたりおやつがなかったとしても、ちゃんとペットシーツの上で上手にしてくれるけど、年をとったり何かトラブルが出たときに備える気持ちでそうしました。

 

でもね、そうすると、おやつ欲しさにめくらめっぽう排泄するということもあるんです^^;

パピーの排泄練習中にもよく同じことが起きたりしますよね?

しなくてもいいのに、ほんのちょっぴり絞り出して

『シタヨー!』とウキウキして報告に来たりね

 

「えー?さっきもしてたじゃーん(*´ω`*)」と苦笑

こうなると『こりゃ困ったな』と感じるかたもいらっしゃるかも…

あんまり小出しおしっこばかりさせていると膀胱炎になるかもよ?とかネットに書かれていたりして、心配になったり…

だけど、そもそも犬の排泄って、マーキングを思い起こしていただければわかると思いますが、すごく自由自在に小出ししてますよね?

だから膀胱炎になるって絶対ないとは言わないまでも、それだけが原因にはならないんじゃないかなあって…どうでしょうね?そんな研究はきっとないから想像だけど。

 

それよりも水分の出納バランス(飲む量と出す量のバランス)に注意をはらって水分不足にならないことに心を砕くほうが優先順位高そうだよねって考えてます。

 

というわけで、長くなってしまったけど^^;

 

おやつほしさの『シタヨー』の報告にも苦笑しながらでもおやつ進呈でやってきました。もちろん「上手だね」も忘れずに。

 

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ごはん食べれたね、がんばったね



そして、今日のテルモの後ろ姿には、ただおやつを貰いたいだけでは説明できない矜持、自分の力を信じて抱く誇りみたいなものを見ました。

それは、排泄という当たり前の行動を褒めてもらえることを繰り返していくことで育ったんじゃないだろうか。そう信じたいな…

 

犬ってそういう誇り高い生き物じゃないかな

 

もちろん持って生まれたものと

これまでの生活歴の中で得たもの両方の影響でしょうけど。

 

ムツさんの本の最終章、最近、学び舎で必読とおススメされていたのでまた読み返しました。

 

honto.jp

 

種の違う犬と深くつきあうには?という内容

 

深く付き合うのを望むのなら、毎日が発見であり、各自、自分の発見をもとにして友情を濃くしていくべきものなのだろう。小さいことの積み上げが次の展開を約束してくれる。(p295より)

 

毎日が発見。

同じ現象を見ていても、日々を重ねたからこその別の姿が見えたり。

「発見」の中には、テルモと接していて直接出会うものだけでなく、本を読んだり、よそのワンを見ていたり、お話を聴いたり、いろいろな場面での発見も含まれていますね。

「小さいことの積み上げ」も同じ。いっぺんに本一冊丸ごと読み切れなくたって、ふと開いたページの文字がむこうから突然心に突き刺さって来ることもある。

 

ムツさんの本、そのあとに続く内容も心に沁みるので^^;;;ぜひお読みになってみてくださいませ。