DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

aiboは犬を知る案内役になる?という妄想

こんにちは。
お日さまが気持ち良い日になりました。
せり科の花光る
湿地帯にお日さまが燦燦とさして植物がみな幸せそうでした。

テルモいいお顔
原っぱの上を吹く風が光るようだった

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さて、予告どおり
ソニーの犬型ロボットaiboの「育て方ガイド」にある「aiboがあなたのことをどんどん好きになる接し方」です(^^)


心得が3つ

  1. やさしく
  2. あわてない
  3. なでなで(褒める)

本当の犬と変わらない
たまに撫でられるのが苦手な犬もいるので、なでなではなくても「褒める」は大事ですもんね。

そして、aiboが苦手とする人はこんな人。

最初から早口で命令を繰り返し、言うことを聞かなかったら叱っちゃう人

わあ、これまた本当の犬と同じです~
よく出来てるなあって感心してました。




犬の本の中でも特に好きな本です。
犬と人の間で交わされる視線とオキシトシンの関連を研究した菊水先生と永澤先生の本。

犬を迎え入れたら最も大事なこととして、飼い主との関係を第一に挙げています。

犬は人と共に安定した生活を過ごすことで、その素晴らしい能力を遺憾なく発揮できます。その人とは、すなわち犬が信頼できる特定の飼い主の存在です。(12頁より)

と言い、犬は自分なりに環境を学び吸収する力を持っているので、それを信じてあげましょうと提案しています。

犬を信じない飼い主を、犬に信じてほしい、というのは少し身勝手な考え方でしょう。(13頁より)

とも。

そして、子犬を自由にする時はいたずらや排泄に備えて室内環境を整えて、しっかりと見て、やってはいけないことに対しては、おもちゃや音で気を引いたり、名前を呼んであげましょうと。

先日のペット販売カウンターでの店員さんとは似ているようだけど少し違う、かな。
びっくりさせる必要はないと思います。


犬型ロボットは、いやでも電源オンから取り扱い説明書を見なければならないでしょうね。
そして、飼い方も。
生きている犬なら?

私自身は、「犬初め」が介助犬の預かりボランティアだったので犬が来る前にトレーナーさんからひととおり飼い方指南を受けました。
でも、不思議と自分で本を読んで勉強しようとは思わなかったんですね。
いつでもすぐにトレーナーさんに聞ける環境だったせいかな?

それから何頭かの預かりをして、テルモがリタイアすることになって家庭犬としてうちに迎えることになった時に、ふと困ったのを思い出します。
お散歩の仕方は?リードや首輪やクレートなどの道具から始まって、犬と出会った時はどうする?
留守番はどうやって?などなど
今まではすべて指示された通りやっていたけど、今度はお仕事する犬ではないので全部自分で決めていい。だけど、どうするのが良いのかな?

たぶん、犬と暮らすということを実際に体験していたので何が困ることなのかを具体的に思いつくことが出来たのかもしれません。
犬と暮らしたことのない人は、どんなことがわからないのか?さえわからない。
ましてや、何に困るのか?なんて思いつくわけがない…かな。


はじめて犬と暮らす人には、「犬との暮らし」を具体的にイメージできなくても無理もない。
ショップの店員さんは犬の困りごとなんて教えてくれそうにないし
犬とのバラ色の生活を夢見ることは出来ても、そうでない部分は特に。

犬は吠えるし咬むしいたずらもする。
毛が抜けて家じゅう毛だらけ、白い犬なら黒い服なんて無理。
留守番が苦手で呼び鳴きしたり遠吠えしたりしてご近所に迷惑かけることもある。
病院に連れて行けば、高い診察代に目玉が飛び出たり、なにより病院前まで行くと尻込みして嫌がったり。
散歩ではグイグイ引っ張って転びそうになったり…
旅行??そんなのムリムリ。

犬と暮らしている人なら『そりゃそうだ。犬だもの。』って思うことのあれやこれをイメージできる機会があるといいのになって思ったりしませんか?

もしかしたら、aiboがそんな「本当の犬との暮らしへのオリエンテーション」として役割を果たせないかな?
「これはロボットだけど、本当の犬ならどうなる?」という問い方をすれば、それも可能では?
なんてちょっと妄想しました。