DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

犬は平和を好む生きもの

今日から2月です。
時が経つのが早すぎる~。

大地デッサン

昼間、息子から送られてきたデッサンの写真(お世辞にもうまくはない)。
大学の授業で学年末課題になっているのでしょうか。
写真に映っている実際の手に現れた陰影とデッサンの陰影が異なるので、たぶん実際の彼はもっと左側の低い目線から観察して描いたのでしょうか?
それとも単に陰影を間違えたのかな

彼は一回目の大学受験のときに、諸事情あって二次の個別試験でデッサンの実技試験を受ける公算が高くなり、にわか勉強で毎日デッサンの練習をした時期がありました。

あの頃は背水の陣で追い詰められていたので彼自身も精神的にシリアスな状況で、普段はずぼらで楽天家な私も珍しく緊張の連続でした。
それから浪人生が終わるまでの一年間は、親としてもすごく勉強する機会を与えられた貴重な時間でした。

そんな時は、犬も同じように家族の中のピリピリした雰囲気を敏感に感じ取りますよね。

私と息子が言い争いをし始めたりすると、テルモはすかさず私と息子の間に入って息子に背中を向けて座り私の顔をまっすぐじっと見つめてくるのです。
どう見ても息子のほうが形勢不利と感じ取れるのか、私の出すオーラがあまりにも険悪すぎるのか、はたまたその両方かなのでしょう。

明らかに、私を諫めつつ息子をかばって喧嘩の仲裁に入っているんです。
そういう姿を見せられると、もうそれ以上何も言えなくなってしまいますよね。

そのとき、つくづく、犬って平和を好む生き物だなあと感じました。
言葉は通じなくてもちゃんと家族の不穏を察知して、それを治めようと、喋れなくても目で体で必死に諍いを止めようとしてくるのです。
それも咬んだり吠えたりするのでなく冷静沈着に毅然とした態度で。
私も見習わなければいけない。


「犬のおかげで人間になれる」ってアボリジニの言葉でしたね。
犬は人間以上に時に人間らしくあろうとしているように想えてなりません。

1年程前の記事ですがこんなのを見つけました。
読みたい本リストに入れました。
もし読んだ方がいらしたら感想を教えてください