DOGS AND BOOKS

人生は犬と一緒に歩いて身近な自然にかくれた秘密を探す旅。とくに犬に学ぶ旅は終わりのないライフワーク。

カタチには意味がある

昨日の散歩で出会った花たち…



ユキヤナギの白い小さな花にこれまた小さな虫、これって蜂?蝿?
蝿もけっこう受粉に一役買っているって本で読みました。
なんの本だったかなあ…?
ユキヤナギは虫媒花なのかな。
この花の小ささは、こういう小さな虫を集めるための戦略なんですかね?


イヌノフグリ

これも1㎝にも満たない小さな青いお花、イヌノフグリ
花後になる実が「いぬのふぐり」に似ているんですって。
なんかちょっと嬉しくない命名
でも、そんなことはお花には関係なくて、ちゃんと季節が巡ってくればこうして花を咲かせるんですねえ。
道端のほかのいろんな草花に交じって、小さくても目の覚めるような青色が目を引きます。
これも花粉を運んでくれる虫たちに向けてのアピール?
それにしてもお花ってどうしてこんなにカラフルな色があるんだろうって思いませんか?

タンポポ
地面にぺったり張り付いているタンポポ
つぼみも葉っぱも地面にへばりいついているみたい。
でも開花する時にはわずかでも茎が立ち上がるんですね。
しかもまっすぐ上にでなく、くいっと斜めに立ち上がってますね。
これって次に咲く蕾の邪魔にならないようにしてるの?なんて思ったりします。
自然の造形にはみんな理由があるんだろうなって思って見るとものすごく興味深い。

植物の造形にもサバイバルのためのそれぞれの理由があるように
動物にもその種なりの理由があるのでしょう。

骨の学校〈2〉沖縄放浪篇
盛口 満
木魂社
2003-06T

ゲッチョ先生こと盛口満さんの骨の本。
ゲッチョ先生は昆虫の本もたくさん書いてらしてどの本もすごく面白いです。
先生が書いたスケッチも精巧で見ているだけでも楽しい。
息子が小学校にあがる前、ゲッチョ先生の本を寝る前に布団で寝転がって読み聞かせていました。
見開きの右ページはカラースケッチ、左が文章になっている本もあるので子どもにも絵本のように読めます。
文章が話し言葉で書かれているから、読み聞かせてもわかりやすいんです。

「骨の学校2」には、イヌとネコの頭骨のスケッチがあります。
イヌもネコも同じ食肉目だそうですが、イヌは鼻づらが長いのに対して、ネコの頭骨は丸い形です。
これは、イヌではニオイが狩りの大きな手立てとなっているのに対して、ネコはニオイよりも視覚に頼っていることの現れだと説明しています。
イヌは追跡型、ネコは待ち伏せ型なんですって。

そういえば、以前にもご紹介したことがあるグレゴリー・バーンズさんの本。

犬の気持ちを科学する
グレゴリー・バーンズ
2015-02-28

この本に犬の脳のMRI画像があります。
犬の脳は嗅覚に関係する部分が前に大きく突出した形で人間に比べてとても大きく写っています。
これを見ても犬にとって嗅覚が重要な意味を持っていることが推察できます。


こんなふうに、動物のカタチにはそれなりに意味があるということが分かりますね。
そのカタチは機能によって規定されているということなんですね。

カタチと機能は切り離せない。
そう思うといろんなものを「見る」ことがとても面白くなってきません?