こんにちは。
セミナー無事終了してほっとしてたらあっという間に一週間過ぎてしまいました。
会場はほぼ定員いっぱいのご参加をいただきました。
オンラインから参加いただいたかたも不慣れな配信ながらも最後までお付き合いいただきありがとうございました。
道民にはいまや普通にどこでも見られるようになったキタキツネ。
あらためてお話しをうかがって本当によかった。
何を食べているのか
いつごろ子ギツネが生まれていつどうやって巣立っていくのか
ファミリーは何頭ぐらいいてどんな暮らしをしているのか
どのくらいの広さの行動圏(テリトリー)を移動しているのかetc…
エキノコックスについても
道民ならその名前を子どもだって知っているぐらい
キツネと言えばエキノコックスと誰でも頭に浮かびます
でも、こちらも実は正しくはほとんどわかっていなかったと痛感しました
キツネの生態や、最近増えている都市ギツネの実態について説明を受けたあと「さて、それでは、エキノコックスとはそもそもなんでしょう?ウイルスですか?細菌ですか?それとも?」という浦口さんからの質問に、私も含めフロアのみなさん、『はて?』と思われたことでしょう。
「エキノコックスは実は虫なんです。」
という浦口さんの言葉に一瞬会場の空気が「?!」という感じになってました(笑)
そう。こんな初歩の質問にも戸惑うぐらいなにも知らない。
そのことに気がついて自分でも驚く?!
これこそ「無知の知」(笑)
でも、気がついたそのときがチャンスですよね?
このように、次から次へと『そうだったんだ!』の連続で50数分間の浦口さんのお話はあっと言う間でした。
みなさん、本当に熱心に大きくうなずきながら聞かれていらっしゃいました。
そして、講演が終わると「ご質問どうぞ。」と言い終わるか終わらぬうちに、すぐに手が挙がり…
こんなに充実した質疑応答タイムのあるセミナーもわたしとしては珍しいことでした。
事前アンケートからもたくさんのご質問が寄せられていたので、浦口さんはそれらの内容も踏まえてお話してくださったのですが、それでもすべてはカバーしきれないぐらい。
なので、フロアとオンラインからの質問の合間を縫って、事前の質問も私のほうから紹介しつつ回答いただいたので、質疑応答もめいっぱい時間を使って、それでも少し足りないぐらいでした。
また、当日は、以前にご紹介した北大CoSTEPの池田貴子さんもご参加だったので、月寒公園での取り組みをご紹介いただきました。
月寒公園のキツネのことは、テレビなどでも放映されているので皆さんよくご存知ですが、そこでは話されていない対策(ベイト剤散布の詳細)なども教えていただきました。
もちろん、清田区内の公園での対策についても会場から質問があり浦口さんから紹介されました。
終了後アンケートでは
「お話聞けて、何に気をつけるべきかよくわかった。」
「エキノコックス予防のためにこういう研究はもっと続けてほしい。」
「子どもたちにもこういうお話をもっと教えてほしい。」
などといった感想をいただきました。
町内会の役員さんもいらっしゃっていて、終了後は浦口さんとお名刺交換されるかたも…。
町内会などでも、たくさんのかたに聞いていただきたいお話でした。そういう機会につながるととっても嬉しいです。
私個人としても、たくさんのかたにお会いできつながりが広がり有り難かったです。
キツネとエキノコックスについての正しい知識を得たからこそ、見えて来る課題もありました。
キツネとひとの問題は、エキノコックスだけの視点で見ていてはダメなんですね。
仮にエキノコックスが消えたとしても、様々な課題は残るということ。
それをはっきりと意識できたこと。
そして、それは私たちの世代だけのことではない。
今後ずっと考えていかなければならないし、また、キツネだけの話でもない。
あらゆる野生動物や自然とひとがどう向き合っていくのかということ。
浦口さんから与えられた宿題はなかなかに難題です。
でも、セミナーがなかったら、そんな宿題があるということにすら気づかずに過ごしていたのかもしれません。
浦口さんはじめ、このセミナー開催にあたってご協力いただいた多くのみなさま
そして、ご参加いただきこのことを一緒に真剣に考えてくださった参加者のみなさまに心より御礼申し上げます。
浦口さんの御厚意で、参加できなかったかた向けに動画を配信できることになりました。
準備が整いましたら、あらためてお申し込みのお知らせをいたしますので、配信視聴を希望されるかたには今しばらくお待ちくださいませ。
もちろんキツネのファミリーが暮らしている
今日も読んでくださってありがとうございます(。・ω・。)ノ♡&✌