こんにちは。
先週は私たちの住んでいる区内のすぐ近くでヒグマらしい姿を目撃したという情報が札幌市から発表されて、ご近所さんに動揺が走りました。
が、その後、警察等が確認しヒグマの痕跡は確認されなかったとのことですが、注意喚起はまだ続いています。
【ヒグマ出没情報】
— 札幌市広報部 (@Sapporo_PRD) 2022年4月15日
4月15日の清田区清田6条1丁目付近の林地でのヒグマらしき動物の目撃情報について、同日の調査でヒグマの痕跡は確認されませんでしたが、周辺住民の方はお気をつけください。
ヒグマを発見したら、危険ですので近づかず直ちに避難し110番通報を行うなど十分注意してください。 https://t.co/7lEBiR92cC
札幌市の公式ページには「札幌市ヒグマ情報」なる特設ページがあり、これまでのすべてのヒグマ目撃、痕跡などの通報が公開されています。
こちらが「札幌市ヒグマ出没情報マップ」↓
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先週の清田区内での目撃情報はマップでは?のマークのついたところです。
その後4月17日(日)にも藻岩山ルートと南区簾舞の登山道入り口の2か所でクマが目撃されているようですね。
札幌市のヒグマ出没情報から市内の区別と月別情報数を見てみました。
これらの区別・月別情報数ともに、過去5年間ぐらいの傾向はほぼ同じでした。
一位はダントツ南区。南区だけで全体情報数の6割以上。
南区は札幌市内で一番面積が大きく、市内面積の約60%を占めている大きな区。
下のグーグルマップの赤線で囲んだのが札幌市で、市内南側の緑に見える部分はほとんどすべてが南区。
その山林地帯を通る主要道路沿線を中心に、人の生活圏が点々とあるのが南区。だから、目撃情報が多いのは当然といえば当然。
上の航空写真地図を見ると、札幌市の南西側半分はほとんどが濃い緑の山林地帯。
札幌市の北にある石狩湾に向かう西側には、余市岳があり、隣の赤井川村へと続く山林。
札幌市北東側には、当別町、新篠津村など、石狩川流域の広大な田園地帯が広がっています。
北東側には、北広島市と恵庭市から支笏湖へと続く二等辺三角形の形になった山林地帯が清田区と厚別区に食い込むようにあるのがわかります。
つまり、札幌市街は、それらの山林地帯にとり囲まれたわずかな平地を開拓して開かれたまちであることがよく実感できますね。
だから、豊平区と白石区ではヒグマ目撃情報がゼロなのは、市街地エリアの真ん中へんに位置するので納得ですね。それらの区で目撃される前に、山林地帯と隣接する清田区、厚別区などで先に目撃されるはず…ということです。
白石区・豊平区で目撃されるとなると、これはもう一大事なわけです。
また、中央区は札幌市内では官公庁や札幌駅、大通りなどがある中心地ですが、ヒグマ目撃情報は南区、西区に次いで3位。中央区は東京で言えば、東京駅のある千代田区みたいな感じのところでしょうか?
その中央区の南端には、緑濃い円山公園があり藻岩山などと続いているので、市街地近郊のお手軽レジャーとして人が山に出入りする頻度が高いので、ヒグマ目撃情報も多くなるのでしょうか。
そして、下は月別情報数から多い順にグラフにしました。12~3月は冬眠期なので、さすがに目撃情報が少ないようで、まとめられているのですね。一番情報数が多いのは7月。
「クマが出た!」と大騒ぎしているただいま4月は、一年のうちでも最も情報が少ない月のようです。
6,7,8月の3か月の情報で全体の半数以上になります。
札幌市の「ヒグマの生態・習性」というページによると
6,7月はヒグマの繁殖期にあたり、オスはメスを求めて広範囲に移動するし、子連れのメスは繁殖に参加しないので、オスを避けて市街地付近に出没しやすいようです。
8,9月は森では利用できる食べものが少なくなるために、農作物被害が出やすいとあります。
これらヒグマの習性と山林地帯の季節的な事情が重なり、この季節のヒグマ情報の多さになっているのかもしれません。
ちなみに以前にも紹介した姉崎等さんの本によると、ヒグマが森の中で最も大量に食べているのはドングリ(ミズナラの実)。
そして、一番喜んで食べるのはコクワ(サルナシの実)だそうです。コクワをとるためなら、かなりの危険をおかして食べに行くんだそうです。ハチミツも好きだけど、いつでも入手できるものではないと。
サルナシの木は、テルモといつも行く公園にもあるので、今度お花とか、実がなったら写真撮って来ますね!
たぶん、見たら『ああ、知ってる!』だと思いますよ(たぶん^^;;)。
でも、減っているのかもしれませんね…そうそうたくさんは見かけないかも。
ヒグマと人、うまく棲み分けていくことができると良いのですけどね…
今日も読んでくださってありがとう(。・ω・。)ノ♡&✌